メッシ、ジェラール、オブラクが個人賞獲得

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先週末に終了した2020/21シーズンのラ・リーガ・サンタンデールでは、バルセロナのリオネル・メッシ、ビジャレアルのジェラール・モレノ、そして優勝したアトレティコ・マドリーのヤン・オブラクがそれぞれ個人賞を獲得した。

ラ・リーガのレジェンドであるラファエル“ピチチ”モレノ、テルモ・サッラ、リカルド・サモラの名がつけられた3つの個人賞は、それぞれシーズン得点王、同スペイン人得点王、そして最少失点率GKを讃えるものだ。

得点王はまたしてもメッシ

バルセロナの主将を務めるメッシは、30ゴールを記録して通算8度目のトロフェオ・ピチチを獲得した。

開幕当初は調子が上がらず、5試合を終えた時点ではPKによる1ゴールしか決めていなかった。だが2ゴールを記録した11月初旬のベティス戦頃からエンジンがかかりはじめ、年明け以降の8試合では12ゴールを量産。その後もハイペースで得点を重ね、第37節セルタ戦のヘディングシュートで30ゴールの大台に到達した。

今季もシュート精度の高さと安定したパフォーマンスは別次元のレベルにあり、23ゴールのジェラール・モレノやカリム・ベンゼマ、21ゴールを挙げた元同僚のルイス・スアレスらを寄せ付けなかった。メッシは23ゴールを挙げた2008/09シーズン以降、13季連続で20ゴール以上を決め続けており、2011/12シーズンには前代未聞の50ゴールを記録。これまでバルセロナで519試合に出場し、473得点を積み上げている。

6月に34歳となるメッシだが、得点感覚が衰える気配はない 【(C)LaLiga】

サッラは2季連続でジェラール

スペイン代表にも名を連ねるビジャレアルのエースはシーズンを通して高い決定力を発揮し続け、33試合で23ゴールを記録。2季連続でトロフェオ・サッラを獲得した。

開幕から2戦連続ゴールでスタートした今季、ジェラールはコンスタントにゴールを決め続けた。4月のグラナダ戦ではハットトリックを達成。ラスト4試合でも3ゴール2アシストを記録し、自己ベストを更新している。

昨季も自己ベストを更新する18ゴールを記録し、自身初のトロフェオ・サッラを獲得。それ以前では2017/18シーズンに前所属エスパニョールで記録した16ゴールが最高だった。カタルーニャ出身の29歳は年々記録を伸ばしており、6月開幕のEURO2020でも得点源として期待されている。

ジェラールとサッラを争ったスペイン人ストライカーにはセルタのイアゴ・アスパス(14ゴール)、レバンテのホセ・ルイス・モラレス(13ゴール)、ウエスカのラファ・ミル(13ゴール)らがいた。アスパスは過去に3度(16/17、17/18、18/19)サッラを獲得。23歳のミルは今季ラ・リーガ・サンタンデールでブレイクした一人であり、ウエスカの降格により今夏に獲得合戦が繰り広げられそうだ。

ジェラールは得点能力だけでなく、アシストやチャンスメイクにも長けた万能ストライカーだ 【(C)LaLiga】

オブラク、5度目のサモラ受賞

3つの個人賞の中で、最も白熱したのが最少失点GKが受賞するトロフェオ・サモラ。シーズン中にはレアル・マドリーのティボ・クルトワ、セビージャのヤシン・ブヌ、レアル・ソシエダのアレックス・レミロらに可能性が生じる時期もあった。

それでも常に本命視されていたのがアトレティコの守護神ヤン・オブラクだ。スロベニア代表GKは開幕からの9試合で僅か2失点しか許さず、18試合で完封を達成。最終的に38試合25失点に抑えただけでなく、4本中3本のPKをセーブし、アトレティコが7季ぶりのタイトルを獲得する上で決定的な役割を果たした。

過去に2度サモラを獲得しているクルトワも38試合28失点と健闘したが、オブラクの受賞を阻むには至らなかった。通算5度目のサモラ受賞はバルセロナのアントニ・ラマジェツ、ビクトル・バルデスと並ぶ最多記録。まだ28歳のオブラクがその記録を更新する日は遠くないだろう。

1ー0で制したアラベス戦、エルチェ戦のPKストップをはじめ、オブラクの好守はアトレティコのタイトル獲得に欠かせなかった 【(C)LaLiga】

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