笠りつ子『16番でバーディーを』

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)第3日

 新緑のコースをリズミカルにプレーする。笠りつ子は4打差の5位タイから逆転を狙う。ただ、久々のV争いを質問すると、意外な答えが返ってきた。「16番をどう攻略するか。それが楽しみ。バーディーをとりたい。あすはラストチャンスでしょう」。

 第1日、これ以上はないぐらいの1Wショットを披露したが、フェアウエイ中央の木の手前に。ボギーとしてしまう。第2日はパー。そして、この日が「木の左側のいいポジションに打てた」としながらも、バーディー奪取とはいかない。コースセッティング担当・中野晶が、「16番ホールがキーになります。フェアウェイセンターの木が効いている。ティーショットの難度があがります。セカンドショットも斜面に対応しなければならない。球筋も含めてのマネジメントが必要」と、勝負を左右するポイントに掲げた。

 以前から、選手と戦うことよりもコースと対峙することを常に心がけている。プレーにかかわらず、歩く様など小気味よい所作は見ていて気持ちがいい。「とにかく、プレーファースト。体幹はもちろん、バランス、チューブを使い、お尻の筋肉を強化してきた。スイングの流れとトレーニングがようやく、整った感じがしている」と、手応えを言葉にした。ただし、リフレッシュのために、「コースを離れたら、ゴルフのことは考えない」と徹底。そんなことを話していたら、コガネムシが寄ってきた。「友だちよ」とひとこと。こういうジョークもいい。

 優勝争いは当然だが、16番をいかに攻略するかー。1Wで4日連続の挑戦である。

(中山 亜子)
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