【サトウ食品日本グランプリシリーズ】/静岡国際大会レポート
【松尾/アフロスポーツ】
そのなかでも選手たちの好調さがうかがえたのは男子走高跳。日本記録保持者(2m35)の戸邉直人選手(JAL)と、2m30の自己記録を持ち、2016年リオ五輪のほか、世界選手権にも3度出場している衛藤昂選手(味の素AGF)が、ともに久しぶりとなる2m30の高さを1回で成功すると、続いてオリンピック参加標準記録となる2m33へ挑戦しました。風が強まってきた影響もあって、残念ながらこの高さのクリアはなりませんでしたが、身体を大きく浮かせての2m30の成功跳躍の様子から着実に調子を上げてきている様子が伺え、WAコンチネンタルツアーゴールドの格付けで開催される5月9日のREADY STEADY TOKYOでの記録と勝負に、期待を抱かせる結果となりました。
【松尾/アフロスポーツ】
オリンピック参加標準記録を突破済みの安部孝駿選手(ヤマダホールディングス)を筆頭に、複数のオリンピック・世界選手権代表経験を持つ選手が出場し、記録・勝負ともに注目されていた男子400mHは、やや意外な結果となりました。4組に分けて行われたレースでは、4組目に安部選手が登場し、前半で大きくリードを奪っていましたが、フィニッシュ直前で足が止まり、学生の黒川和樹選手(法政大、50秒20)と山内大夢選手(早稲田大、50秒23)にかわされ3着に。記録も50秒35にとどまりました。優勝したのは、3組目で松下祐樹選手(ミズノ)・岸本鷹幸選手(富士通)といったオリンピアンを押さえて先着した川越広弥選手(JAWS)。今大会唯一50秒を切る49秒91での勝利となりました。
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柏村亮太選手(ヤマダホールディングス)が71m12で制した男子ハンマー投では、上位3選手が70mオーバー。学生の中川達斗選手(九州共立大)が日本歴代8位、学生歴代では3位となる71m10をマークして2位に食い込みました。男子砲丸投は、森下大地選手(第一学院高教)が、ただ一人18m台に乗せる18m01をプット。女子ハンマー投は渡邊茜選手(丸和運輸機関)が最終投てきで65m22まで記録を伸ばして優勝しました。女子三段跳では、現在日本選手権2連覇中で、3月の日本選手権室内も制している森本麻里子選手(内田建設アスリートクラブ)が、5回目の試技で日本歴代9位に浮上する13m32(+1.6)の自己新記録をマークして快勝しました。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:松尾/アフロスポーツ
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