【マッチプレビュー】2021年JFL第7節 いわきFC対鈴鹿ポイントゲッターズ
【©︎IWAKI FC】
鈴鹿ポイントゲッターズは、三重県鈴鹿市を本拠地とするJリーグ百年構想クラブだ。名張市を拠点とする三重FCランポーレと、鈴鹿市を拠点とする鈴鹿クラブの合併で2009年に発足した「FC鈴鹿ランポーレ」が前身。2009年シーズンに東海リーグ2部を制し、東海リーグ1部に昇格。運営体制の変更に伴い、2016年に「鈴鹿アンリミテッドFC」に改名し、2018年に東海リーグ1部を制覇。全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2018で2位に入り、JFL昇格を果たしている。
2019年にスペイン人女性監督、ミラグロス・マルティネス・ドミンゲス氏を招聘。日本の全国リーグで初めての女性監督起用となった。2020年、ポイントサイト「アメフリ」を運営するエムフロとのネーミングスポンサー契約を機に、クラブ名を現在の「鈴鹿ポイントゲッターズ」に変更。ユニークな名称は「ポイントサイトに連動したクラブ運営」を象徴するもの。「日本のスポーツクラブ経営をまったく新しい方法で塗り替えていく」と宣言するなど、異彩を放つ。
ドミンゲス監督2年目となった2020年シーズンは6勝3分6敗。同勝ち点のいわきFCを得失点差で上回り、5位に入っている。
昨年10月3日の直接対決はアウェーで行われ、いわきFCにとって悔いの残る結果になった。積極的に攻撃を仕掛け続けるも、ミスをきっかけに前半40分に失点。そのまま守り切られ、0対1で敗れている。
昨年アウェーで行われた直接対決は0対1で敗れた 【©︎IWAKI FC】
「CB二人の理解度がカギを握る」(田村雄三監督)
ここまでの試合を見る限り、前からプレッシャーをかけてくるチームが少なく、鈴鹿さんのよさが出ている印象があります。我々はやってきたことを変えるつもりはないので、鈴鹿さんが試合の中でどんなことをしてくるのか、見えない面もある。とはいえ、ガチガチに引いて守るチームでもないので、攻撃も守備も予想と大きくは変わらないと考えています。
そういう意味で、今節のカギを握るのはCB2人です。今、F.C.大阪戦で初先発した黒澤丈の調子がとてもいい。彼は前節、日高大のバックアップとしてSBで初先発し、日高が入った後半は本来のCBでプレーしました。そんなチーム事情もあり、今節、CB二人を誰と誰にするかは未定。調子のいい選手を起用したいと思います。
調子があがっているDF黒澤丈 【©︎IWAKI FC】
「そろそろ、セットプレーからのゴールを」(村上佑太アナリスト)
攻撃の中心は、2019年にJFL得点王に輝きベストイレブンに選ばれたFWエフライン・リンタロウ選手、そして昨年のいわきFC戦でも得点を挙げたMF和田篤紀選手。この二人を警戒していましたが、二人とも前節はベンチ外。おそらく、ケガが長引いているのでしょう。
前節のフォーメーションとメンバーを軸に考えると、警戒すべきは4-1-4-1のアンカーに入る6番のMF西村仁志選手です。アンカーから自由に配球されてボールの取りどころを見失うと、押し込まれる展開になる。そのため西村選手をしっかりと抑え、自由にボールを持たせないことが大事。直接マッチアップするMF山下、そしてFW2人と両サイドハーフの5人がいかに連動してボールを奪えるかがカギを握るでしょう。
【©︎IWAKI FC】
過密日程となる5月に、いかに勝ち点を積み重ねるか。
開幕から約2カ月が経過した今、期待されるのは新戦力の台頭だ。現在、フィールドプレーヤーは21人。決して層が厚いとは言えない中、チャンスはどの選手にもある。今週からは、リーグ戦と並行して天皇杯の戦いがスタート。過密日程の中、いかに勝ち星を積み重ねるかが、J3昇格に向けたカギとなるだろう。まずは今節、J3昇格を争う直接のライバルを相手に、圧倒的な勝利を見せてほしい。
この試合は有観客試合で行われるが、4月23日にいわき市で発令された「感染拡大防止一斉行動」の実施を受け、飲食ブースや体験ブースなどを含む全てのイベント開催を中止。当日は時間差入場を実施するなどの感染症対策を講じて運営する。観戦ルール順守の上、気持ちのこもった拍手で選手達の熱き戦いを後押しいただきたい。
なお、いわきFCの最新情報は現在、"魂の息吹く"noteにて配信中。
また、いわきFCファンクラブ「LOVE IWAKI」も、会員を随時募集。入会は無料。チケットやグッズの会員限定価格で購入や、メルマガによる情報配信など多くの特典があるので、ぜひチェックしてほしい。
いわきFCの熱き戦いに、引き続きご注目を!
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