国際表彰「ローレウス世界スポーツ賞」にノミネート!日本のスポーツ界の未来を支える動きを、世界に知ってもらうきっかけに

チーム・協会

【©ローレウス財団・スポーツを止めるな】

あれから1年 舞台は世界へ

世界中の人々がコロナウィルスの脅威を認識してから、1年が経とうとしています。コロナ禍でも学生スポーツを止めないことを目指して動き出した「スポーツを止めるな」活動の起源となる「♯ラグビーを止めるな」ムーブメントもちょうど1年前から始まっています。
そんな我々の活動が、今回、国際表彰である『ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード』「スポーティング・モーメント賞」にノミネートされました。一人でも多くの学生が、スポーツをやってきてよかった、と思ってもらえるように動き続けた姿を、このような形で評価されることができ、大変光栄に思います。

そもそも「ローレウス世界スポーツ賞」とは

国際組織であるローレウス(Laureus)は、「スポーツの力を持って社会問題に立ち向かい、 スポーツの素晴らしさを世の中に広める」ことを目的に、スポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいます。
創設時の支援者の一人である元南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ氏の言葉である「スポーツには世界を変える力がある」をモットーとし、スポーツの力で社会問題を解決しながら、スポーツの素晴らしさを広めていくために、現在は40を超える国と地域で200以上のプロジェクトの支援を行っています。

ローレウスの活動のひとつである『ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード』は、2000年から始まり、年に一度、世界のスポーツシーンにおいて最も優れた功績を残した個人や団体を称える賞です。今年で22回目を迎え、2019年の「年間最優秀成長選手」部門において大坂なおみ選手が日本人初の受賞を果たしています。

また、今年は「年間最優秀女子選手賞」には大坂なおみ選手が、「年間最優秀復帰選手賞」には桃田賢斗選手がノミネートされており、他5部門の内の一つである「スポーティング・モーメント賞」は、スポーツシーンにおいて、これまでになかった新しい方法や他にはない素晴らしい方法で、スポーツが人々に団結力をもたらし、世界中に大きなインパクトを与えた瞬間(モーメント)が称えられるものとされています。
今回我々がノミネートしているこの賞は、唯一、世界規模の公開投票によって受賞者が決定され、4月16日から4月30日までの投票期間での得票数によって、受賞が決まります。

スポーティング・モーメント賞のノミネートは6団体 この中から最も票数を獲得した団体に受賞が決まります 【©ローレウス財団・スポーツを止めるな】

「スポ止め」のモーメントとは

「♯スポーツを止めるな」の活動のきっかけは、コロナ禍で試合の機会が奪われ、プレーアピール機会を失ったラグビー選手を救うために、「♯ラグビーを止めるな」を添えて、自分たちのプレーをSNS上で発信し、学校やチームへのアピールを呼びかけたことから広がっています。その活動は、多くのアスリートの共感も推進力となり、柔道やバスケットボール等、様々な競技にも広がり、次のキャリアにつながるコミュニケーションが生まれていきました。SNSを活用した呼び掛けが、競技を越え、キャリアにつながったこと、また社団法人設立にまで至り、その事業では多くのアスリートの賛同を得て拡大し続けていることを大きく評価して頂いています。

約1年間活動を続けていくことで、我々の活動はコロナ禍を起因としてはいるものの、多くの学生スポーツの課題に触れたことで、目指すべきゴールは、『「学生スポーツを変革し、学生を変革し、日本を変革する」ための入り口に立つために、自らが考え、判断、決断、実行できる人材を日本に育てること』と設定しています。そんな志を持つ我々の活動が、世界の表彰の場に立てていることは、今、日本の学生スポーツがどのような状況に置かれているかを知ってもらうだけでなく、世界中で同様の境遇に直面している人々のヒントにもなるかもしれません。何より、日本のスポーツ界での取り組み、として取り上げられてことに価値を感じています。

ブライアン・ハバナ氏と廣瀬俊朗とのスペシャル対談

ブライアン・ハバナ氏と廣瀬俊朗の対談の様子 英語で談笑するシーンも 【©ローレウス財団・スポーツを止めるな】

 本日4月26日に、今回のノミネートを機に、ローレウス主催の対談イベントが開催されました。
ローレウスの支援活動に貢献するローレウス・アカデミーメンバーである元ラグビー南アフリカ代表のブライアン・ハバナ氏と当団体の共同代表理事を務める元ラグビー日本代表 廣瀬俊朗が出席。スポーツを止めるなの活動の紹介や、スポーツのトップクラスで活躍された二人によるスポーツと社会貢献活動、アスリートの存在、スポーツが社会に与える影響などをテーマに対話が行われました。また、プログラム内では、日本の高校生3名(慶應高校、追手門学院高校、函館ラ・サール高校)が参加し、ハバナ氏へ直接質問する機会が設けられました。

ハバナ氏からは「スポーツは人生と同じで準備が本当に大事。スポーツではやはり、集中するために準備がカギを握っている。コロナのパンデミックが自分たちに教えてくれたことは、常に自分たちが適応し、常に変革に対してこちらが準備することが大事ということ。」とコメントがあり、我々の活動についても、「♯スポーツを止めるな の活動は素晴らしい。スポーツだけでなく人生においても貴重な教えとなって役に立ち、力を発揮すると思う。このプラットフォームは、特に若い人にとって強力なツールとなる。」と称賛頂きました。

 我々の代表として参加した廣瀬からは、今回の受賞に対して「国内をメインにしてきた活動だったので、世界の方に興味を持って頂けたことを非常に光栄に思う。デジタルを使ってモチベーション向上に寄与できた。これからも学生アスリートのために活動を続けていきたい。」とコメント。

二人の発言に通じていたのは、コロナ禍や危機に直面した時に、どう前を向くのか、環境が回復するのをただ待つだけでなく、小さくても準備や行動し続ける、目の前のことを積み重ねていくことの大切さ、失敗してもいいから考えて行動することの大切さでした。スポーツを止めるなの活動の根底にも、そのエッセンスは組み込まれています。

スポーティング・モーメント賞の投票は、4月30日まで。これをきっかけに学生スポーツやスポーツ界の未来について考えるきっかけとなればうれしいです。また、我々の活動に共感頂いた際には、投票にご参加頂けるとありがたい限りです。ぜひみなさまの一票で日本のスポーツ界の未来を担う若い力を支える取り組みを世界中に伝えてください。

対談では投票の案内も 【©ローレウス財団・スポーツを止めるな】

参加された学生との記念写真 ハバナ氏×廣瀬×高校生3名 【©ローレウス財団・スポーツを止めるな】

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著者プロフィール

コロナを機に、競技を止めてしまう学生アスリートを一人でも食い止め、スポーツを通じて“未来”を創りたいと考えております。 デジタルを手段にして彼らが競技継続できるように進路支援やモチベーション向上支援を行い、また、その活動を通じて公平で透明な環境を整備致します。 「スポーツをやってきて良かった」という実感や「これからもスポーツを頑張っていきたい」という張り合いを創り、Nextステージで輝く自立した人財育成を目指します。

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