気迫のV 10年分の感謝を込めた川満陽香理
【<Photo:Ken Ishii/Getty images>】
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10年ぶりの優勝。川満陽香理は、「あっという間の1日。もっと、格好良く勝ちたかったけど、ボギーも多かった。スタートホールですんなりいければ良かったと思う」と反省を言葉にした。結果は2打差でも、終盤までスリリングな展開。
17番の攻防は見どころ十分。最大の試練だったといえるだろう。2位のフォンへ3打差をつけていた。しかし、第1打が右に。ボールは木の根本というやっかいなものだ。それだけに、第2打は、10ヤードの前進に留まった。さらに、第3打もカート道横から。グリーンへ届かない。「第4打は、ピンまで25ヤード。フォンさんはバーディーチャンス。絶対にダブルボギーだけは叩かないと気合を入れ直した」と話した。54度で、30センチに寄せる絶妙のアプローチ。ボギーで切り抜けた。
【<Photo:Ken Ishii/Getty images>】
続く、2番でバウンスバックに成功した。2.5メートルを見事なまでにカップイン。「決めれば、流れはこちらに来る。第2打も手応え十分で、集中していた」と、再び、リードを広げた。「今まで、何度も優勝争いをしてきた。私の勝ちパターンは知らないけど、逆の負けパターンは把握している。スコアよりも毎ホール、相手を見ながらプレーした」と勝因を語っている。
そして、「長かったような気がする。今回の優勝は応援してくださっている皆さんが喜んでもらえそうです。とりあえず、ホッとしているけど、100点の内容ではない。スイングの完成は、まだまだ遠いから」。全米女子オープンの予選にもチャレンジするという。闘志がますますみなぎってきた。
(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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