川満陽香理 10年ぶりのVへ首位キープ

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー第11戦『九州みらい建設グループレディース窓乃梅カップ』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が4月23日、佐賀県武雄市・武雄ゴルフ倶楽部(6,340ヤード/パー72)で行われた。好調の川満陽香理が通算8アンダーで首位をキープ。2打差の通算6アンダーでフォンスーミンが最終日の逆転を狙う。
(天候:曇り時々晴れ 気温: 25.7℃ 風速:1.9m/s)

 川満陽香理は、単独首位で最終日を迎える。初の経験だ。「優勝できるかは、私しだい。しっかりしたプレーをしないとやられてしまう」。ホールアウトすると、すぐさま警鐘を鳴らした。

 この日もはやる気持ちを抑えることに苦労したそうだ。「起きた時から、よしっ、頑張ろう。そんな感じで、気持ちが前に出過ぎて…。だから、スタート前のアップをいつもより入念に行い、気持ちと折り合いをつけた」。6番までに、4バーディーを奪うロケットスタートである。

 ところが好事魔多し。7番の第1打が左へ。カート道で跳ねてOBになった。しかし、気を取り直して、残り165ヤードを6Iで6メートルにつける。ワンパットのボギーで踏みとどまる。バウンスバックに成功した8番のバーディーも見事だった。「前半が11パット。きょうのタッチはとてもいい。ミドルパットが決まった」と振り返る。しかし、後半は勢いが止まった。通算8アンダーとスコアを伸ばしたが、「前半は、80パーセントぐらいで飛ばしていけたけど、ラッキーもたくさん。まだ、私のスタイルが把握できない。これが武器ですーというものもありませんね」と厳しく分析している。

 マスターズ制覇の松山英樹を指導する、目澤秀憲コーチに師事。「簡単に言うと、ボールを上げて止めることに取り組んでいる。沖縄で育った。風が強いから、持ち球は低いドローです。これでは戦えない。ちょっとずつ、ごまかしながらやってきたけど、球を止める技術が必要。まだスイングをつくっている段階です。1合目へも達していない」と説明を加えた。

 控えめな話が続いたが、今年のJLPGAツアー・ダイキンオーキッドでは、トップ10フィニッシュ。結果は徐々に出てきた。「16番のフェードがうまく打てたと思います」とほほ笑む。2011年以来、10年ぶりの優勝が少しずつ見えてきた。(新納 智明)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が運営する公式サイトです。女子プロゴルフツアーのスケジュールをはじめ、試合速報、選手のスタッツ、各大会の最新ニュースやクォリファイングトーナメント(QT)、プロテスト、レッスンの情報などを配信中。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

女子ツアー3週連続で競技短縮へ 悪天候で…

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント