同率1位で迎える福岡ソフトバンクと楽天の首位攻防戦に要注目!【4/20 パ・リーグ見どころ】
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首位攻防のカード初戦。若き左腕の笠谷俊介と経験豊富な岸孝之の投げ合いに注目
【今季対戦成績】
福岡ソフトバンク→1勝0敗2分
楽天→0勝1敗2分
【福岡ソフトバンク】笠谷俊介投手 3試合1勝1敗 15.2回 12奪三振、防御率2.87
【楽天】岸孝之投手 3試合2勝1敗 21回 16奪三振、防御率1.29
福岡ソフトバンクの先発は笠谷俊介投手。開幕から先発ローテーションを守り、ここまで1勝1敗。楽天打線とは今季初対戦となる。昨季は楽天戦に4試合先発登板し、0勝1敗。プロ初先発となった昨季7月8日の試合で2回6失点を喫したものの、以降は10.1回で1失点のみと苦手意識はなさそうだ。先発の役割を果たし、楽天から自身初白星をマークしたい。
攻撃陣では、頼れる選手会長・中村晃選手をピックアップ。18日の埼玉西武戦では、2点ビハインドの最終回に守護神・増田達至投手から起死回生の同点弾を放つ活躍を見せた。その打撃はさることながら、ベンチで7回裏に勝ち越しを許した津森宥紀投手の肩を叩き励ますシーンも。打線の核としても、精神的支柱としてもチームに欠かせない中村晃選手に注目しよう。
対する楽天はここまで福岡ソフトバンクに勝ち星を挙げていないものの、前カードで勝ち越しを決めるなど、開幕から常に上位に位置している。今試合の先発は岸孝之投手だ。前回登板の千葉ロッテ戦で今季初黒星を喫したものの、3試合で防御率1.29は、リーグ3位の好成績。チーム打率がリーグトップの福岡ソフトバンクとはいえ、打ち崩すのは容易ではないだろう。ともに先発の柱を担う、涌井秀章投手に続いて今季3勝目を挙げられるか。
援護したい打線では、主将・茂木栄五郎選手に注目。開幕から4割近い打率を記録し、打線をけん引してきた茂木選手だったが、今月中旬に一時スタメンを外れると、それと同時にチームの勢いも弱まった。復帰後は3試合連続で無安打が続くなど本調子ではなかったが、18日の北海道日本ハム戦では9試合ぶりの安打となる適時打で試合を決める活躍。今季ここまで見る限り、茂木選手の活躍が楽天の明暗を握っていると言っても過言ではないだろう。茂木選手の復帰とともに、チームも再び上昇気流に乗りたい。
終盤の集中力に現れる鴎の好調ぶり。好投している石川歩と加藤貴之が先発予定
千葉ロッテマリーンズ・石川歩投手 【(C)パーソル パ・リーグTV】
【今季対戦成績】
千葉ロッテ→2勝0敗1分
北海道日本ハム→0勝2敗1分
【千葉ロッテ】石川歩投手 1試合1勝0敗 7回 5奪三振、防御率1.29
【北海道日本ハム】加藤貴之投手 3試合1勝0敗 21回 18奪三振、防御率1.71
引き分けを挟んで4連勝中と好調の千葉ロッテは、石川歩投手が今季2戦目の登板を迎える。石川投手は前回登板の楽天戦で、7回7安打5奪三振無四球1失点の好投を見せ勝ち投手に。コンディション不良で出遅れていたことを感じさせない復帰登板となった。千葉ロッテはこの試合以降負けがない。開幕から低迷が続いていたチームの流れを変えたとも言える、エース・石川投手に注目だ。
また好調の要因は、打線が見せる終盤の集中力にもあるだろう。負けがないここ6試合は、全試合で7回以降に得点をあげている。その中心となり打線をけん引するのは、4番・安田尚憲選手。16日のオリックス戦では、3点ビハインドの8回表に同点3ランを放ち試合を引き分けに持ち込んだ。文字通り打線の大黒柱として、この試合でもチームを勝利に導きたい。
対する北海道日本ハムは、加藤貴之投手が先発する。今季はここまで3試合に登板し勝ち星を上げたのは3月27日の楽天戦のみだが、以降2登板でもともに8回1失点と、調子は決して悪くない。投げ合うのは好投手・石川投手であるため、今試合も最少失点に抑え、勝利をつかみ取りたい。
援護したい打線は、得点パターンに課題も。開幕からなかなか本塁打が飛び出さずに苦しんだ北海道日本ハムだったが、逆にここ数試合は本塁打での得点に頼る形となっている。前カードの楽天戦では3試合で6得点を挙げたが、そのうち本塁打で5点、犠飛で1点と適時打での得点はなかった。3試合連続安打と調子を取り戻しつつある、近藤健介選手中心に打線のつながりを構築していけるか。
杉本裕太郎らオリックス野手陣は攻守で投手を援護できるか。埼玉西武は上間永遠が先発
オリックス・バファローズ 杉本裕太郎選手 【(C)パーソル パ・リーグTV】
【今季対戦成績】
オリックス→1勝2敗
埼玉西武→2勝1敗
【オリックス】田嶋大樹投手 3試合1勝1敗 19.1回 16奪三振、防御率2.79
【埼玉西武】上間永遠投手 1試合0勝1敗 5.1回 5奪三振、防御率6.75
オリックスの先発は、田嶋大樹投手。前回登板の福岡ソフトバンク戦では7回途中1安打1失点と好投し、3試合目にして今季初勝利をつかんだ。安定した制球力を持つ田嶋投手だが、同試合では1安打も5四球と与四球が目立った。この試合では修正し、隙のない投球を披露できるか。
野手陣は、前カードで杉本裕太郎選手が2本塁打含む5安打4打点の活躍。しかし、一方でこの3試合はチーム全体でいずれも3得点以内と攻めきれず、終盤に投手陣が崩れてしまい勝利に結び付けられなかった。また守備でもここまでリーグワーストのチーム16失策で、それが失点につながるケースも少なくない。攻守で投手陣をもり立て、チーム一丸となって連敗を止めたいところだ。
対する埼玉西武は上間永遠投手が先発。NPB初登板となった4月8日の楽天戦では、5回まで1失点の好投を見せるも援護に恵まれず。6回に走者をためて降板し、6回途中4失点で敗戦投手となった。この試合でも、中盤にかけて打者をどう抑えていくかがポイントとなるか。一度抹消を挟んで迎えた2度目のチャンス、好投でローテーション入りを狙う。
援護したい打線は中村剛也選手に注目。山川穂高選手の離脱に伴って4月からは4番を務めるも、月間打率.156と思うようなバッティングができてない。ここから状態を上げ、チームの勝利に貢献したい。また、20日には開幕直後から戦列を離れていた栗山巧選手の合流・復帰も期待される。獅子を支えるベテランコンビ"骨と牙"の活躍で、2年ぶりの優勝へ弾みをつけられるか。
調整中の新外国人選手たちに注目! 楽天対千葉ロッテは13時から
【今季対戦成績】
楽天→0勝3敗
千葉ロッテ→3勝0敗
楽天では新助っ人2選手に注目したい。ディクソン選手は15日の来日初の実戦となった北海道日本ハム戦で同点打を放つと、18日の試合では1号ソロを記録するなどここまで打率.300と順調だ。また、カスティーヨ選手も16日、17日と2試合連続で3安打の固め打ちを見せている。打線に厚みを持たせる助っ人たちの活躍で、勝利を引き寄せたい。
対する千葉ロッテでは、エチェバリア選手から目が離せない。こちらも13日に来日後初実戦の横浜DeNA戦で2安打を記録すると、16日の試合でも2安打2打点とその打棒を遺憾なく発揮している。守備にも定評があるエチェバリア選手は、この試合でも攻守にわたる活躍でチームの連勝記録を14に伸ばすことができるか。
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