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<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

大会レコードで圧勝 山下美夢有ツアー初V

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第21戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金 1,800万円)大会第最終が4月18日、熊本県菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,501ヤード/パー72)で行われ、プロ2年目の山下美夢有が大会レコードの通算14アンダーでJLPGAツアー初優勝。5打差をつける圧勝だった。通算9アンダー、2位タイは小祝さくら、古江彩佳。
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 着実にステップを上がった。山下美夢有、念願のJLPGAツアー初優勝である。それも、まるで危なげがない。5打差の独走劇は、新時代にふさわしいスター誕生だった。

 「優勝できるとは思っていなかった。とにかく集中していたと思います。だから、すごくうれしい。ここまできたのは、たくさんの方々の声援と応援があったから。表彰式では、そんなことを思い出し、いろいろなことがこみあげてきました」という。

 序盤から、アドバンテージを握っていた。優勝争いで首位に立っていることを知ったのは15番。そのホールでも、淡々とプレーする姿が印象的だ。残り126ヤードの第2打を9Iで、ピン手前3メートルにつけるバーディーチャンス。あっさりとカップインさせ、通算14アンダーの大会レコードを更新した。

 18ホールを振り返ってみても一目瞭然だったことがある。基本の徹底だ。10番でボギーがひとつあったが、この日奪った7バーディーの内容は、大半をピンの手前につけた。手前から狙うーは、プレーの鉄則。難しいコースになればなおさらだ。

 前々週ヤマハレディースで、初の優勝争い。首位タイで最終日を迎えたものの、2位に終わった。自身が崩れたわけではない。70でプレーしたにもかかわらず。コースが選手を育てるとは、よくいわれることだが、何が足りなかったかを的確にとらえた。指導を受ける中嶋常幸からも、試合の感想を伝えられたそうだ。

 「最終日は疲れが出てくる。だから基本を忘れずに。そういったことをアドバイスしてくださった」。今オフ、重点的に取り組んだグリーンまわりのアプローチ、パッティング強化も中嶋からの指摘である。「プロ1年目の去年は、飛距離を伸ばすことだけが頭にあった。明けても暮れてもショットの練習ばかり。元々、グリーンまわりのアプローチが苦手だったから、よけいです。でも、今年は半日ぐらいショートゲームに費やしてきた。おかげで、チップインとか、いいことが…。今、ショットは曲がるものだと割り切って、次を考えるようにしています」とうれしそうに振り返った。

 優勝会見を見ながら思い出したことがある。2019年の最終プロテストで合格し、その年の暮れに開催した新人セミナー。たった1人、制服姿だった。とても初々しい。強化策の一環として、制度が変更され、高校を卒業する前に1年早く受験資格を得られた。努力を重ねてきたことはもちろんだが、時代の後押しもあった。

 美しい夢が有る。名前の由来だ。「父からゴルフの手ほどきをうけたけど、技術のことよりマナーなど、人としてどうあるべきかを叩き込まれた」と教えてくれた。プレー態度、人との接し方なども満点。

 「名前を見て、何て読むのーとよく質問を受けます。それがコミュケーションの最初。自然に会話が弾む。得をしています。両親へ感謝をしないと…」。淑女のたしなみも、ゴルフから学んだことだ。
(中山 亜子)

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