フリードヘルム フンケル「チームが一丸になることなしで目標は達成できない。【1.FCケルン】

1.FCケルン
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【©1FCKoeln】

1.FCケルンは12日午前に新監督を発表し、午後にオンラインで会見を開いた。残留を託され新しく就任した67歳のベテラン監督は会見でこの様に述べている。

… 監督就任の経緯について:
  コロナ禍において、多くの人々が生活環境の変化を余儀なくされた中で、自分もまた思い描いた老後を過ごすことができなくなった。そこで、もう一度働きたいと思うようになった。また、何かをやりたいという気持ちが湧いてきた。またサッカーを集中して観るようになった。先ずここで取りかかりたいのは、何が適応できるかを選手たちと話をしてやってみることだ。できるだけ早く選手たちから信頼を得ることが重要だ。チームはマインツ戦でいいプレイを見せた。彼らがフィールド上で見せたフィジカルコンディションはよかった。よくトレーニングされていた。私はコーチングスタッフは変えず、むしろアンドレ パヴラックとは密に働きたいと思っている。彼のことを信頼するのには十分すぎるほど前から彼のことは知ってる。スタッフとはいい雰囲気だ。目標達成は簡単ではないけれど、不可能ではない。我々は必要なだけ勝ち点を取る。ブンデスリーガに残留することこそが目標である。そのためにみんながたくさんハードワークする。

… ケルンとFCとの関係について:
 元々ケルン近郊のノイス出身なので、街はすごく気に入っている。監督になる前からここにはよく来ていた。ケルンの街は私を魅了している。FCと巡り逢ったのは監督になった時で、とてもエモーショナルで素晴らしい時間だった。FCを助けたり目標を達成したりできる機会を得ることは、とてもやり甲斐がある。この仕事をポジティブに捉えているし、楽しみにしている。ここには前回からの知り合いもいる。バス運転手のミヒャエル リーベトルットやチームドクターの Dr.ペーター シェーファーホフらだ。彼らとの再会も嬉しい。私に降りかかる困難もわかっている。スタジアムに観客が入れないのは残念でならない。私はこのクラブを支えているファンとその感情をわかっている。その感情をフィールド上に持ち込み、細部まで仕事できるかどうかは我々次第だ。

… チームのクオリティについて:
 マインツ戦でわかった通り、セバスチャン アンデションの復帰は大きい。彼にはブンデスリーガでセンターフォワードをやるだけのクオリティがある。彼は怪我明けながらいいプレイを見せた。攻撃全体がよくなった。アンデションはポストプレイヤーとして重要だ。FCは今シーズン怪我人が多く、これに関しては認めざるを得ない。アンデションのような選手がいるかいないか、違いははっきりする。私はこのチームで目標を達成すると確信している。選手はみな健康でなければならない。先ずは試合のリカバリーから入らなければならない。チームのパフォーマンスはいい。

... 次の対戦相手、レバークーゼンとライプツィヒについて:
  レバークーゼンもライプツィヒも我々とは違う目標がある。彼らの目標はチャンピオンズリーグだ。彼らは高いクオリティを持っている。それでも私は選手が成長してくれることを望んでいる。彼らはトップチーム相手でもよいパフォーマンスを見せている。ライプツィヒやドルトムントからは勝ち点を取っているし、バイエルンさえも前期は苦しめることができた。我々はこの目標に対してポジティブに立ち向かう。残りの6試合、いいパフォーマンスを見せ、できるだけ多く勝ち点を取る。対戦相手は関係ない。

… 試合中の問題について:
 FCの問題は点が取れないことで、もっとリスクを取って前に進み、裏を取らないければならない。それはトレーニングで取り組む。

… シーズン終了までの契約について:
 明確なのは、契約はシーズン終了までということだ。この仕事を成功させて終わりたいと思っている。

… 選手の選抜について:
  最初のトレーニングで偏りなく見ようと思っている。チームはついてきてくれると信じている。 週末にはメンバーは、決定しなければならないが、今はまだどうこう言うことはできない。選手たちとはたくさん話すことになるだろう。最後は選手のパフォーマンスがメンバーに入るかどうか決定するだろう。ある選手をがっかりさせてしまうだろうが、これが仕事だ。最も重要なのはお互いリスペクトすること。チームが一丸となることなしで目標は達成できない。これは全ての選手に言えることだ。 チームの考え方が一番で、これを仲介するのが私の役目だ。

… ディフェンスについて:
 至る状況でも妥協を許さないディフェンスをしなければならない。局面はハードに、それからポジショニングもトレーニングしたい。数選手、映像を確認したい選手がいるが、全員で足並みを揃えていかなればならない。これは大きな責任を伴うが、楽しみでもある。

… 残留争いの経験について:
  大切なことは、落ち着くこととチームを信頼して戦うことだ。選手の信頼をいち早く得ることは非常に重要だ。選手に歩み寄り、それぞれの道を示す。次の試合は魅了と集中と落ち着きが見られなければならない。選手はフィールドで全力を尽くす。そのためには最善のトレーニングが必要だ。それから結果が必要で、更には小さな運も必要だ。そのために我々は備えなければならない。幸運をこちらに引き寄せなければならない。
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著者プロフィール

1.FCケルンは1948年に設立された、ドイツ西部の大都市ケルンに本拠地を置くサッカークラブで、ブンデスリーガに所属しています。1963年に発足したドイツ・ブンデスリーガの初代王者であり、日本人海外移籍の先駆者である奥寺康彦が所属していた頃には2度目のリーグ優勝を成し遂げました。また近年では、槙野智章や鄭大世、大迫勇也も所属していました。

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