4月10日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと埼玉西武の第2回戦は、6対2で千葉ロッテが勝利。11安打6得点と打線が機能し、今カードでの対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。

　初回、千葉ロッテは2番・マーティン選手がライトスタンドへ一直線に突き刺さる6号ソロで先制に成功。3回裏にもマーティン選手に2打席連続となる7号ソロが飛び出すと、1死2、3塁の場面では6番・山口航輝選手に2点適時打が生まれ、この回3点を追加した。

　打線の援護を受けた先発の美馬学投手は、3回まで無安打の完璧な投球を披露。5回表には愛斗選手の3号ソロを浴びるなど2点を失ったが、要所を締める内容で7回119球3安打4奪三振3四球2失点で降板。今季初勝利を目指すベテランが、粘り強い投球で先発としての役割を果たした。

　序盤以降は追加点を挙げられていない打線は7回裏、この回から登板した埼玉西武の4番手・宮川哲投手を攻め立てて1死満塁の絶好機を作ると、荻野貴司選手が押し出しの四球を選び、待望の1点を追加。8回表は、2番手の唐川侑己投手が1死満塁のピンチを招きながらも無失点で切り抜け、直後の8回裏には田村龍弘選手の犠飛で4点差に広げると、9回表は益田直也投手が締めて6対2で試合終了。

　勝利した千葉ロッテは先発の美馬投手が今季初勝利を挙げた。打線全体では10四球を奪うなど、相手の隙を突いた攻撃で終始攻め立てた。また、マーティン選手は2本塁打を含む3安打2打点の大活躍。山口選手も2試合連続でのスタメン起用に応える適時打を放ち、連日の活躍を見せた。

　一方の埼玉西武は序盤に先制点を許すと、終盤にもダメ押し点を奪われた。先発の浜屋投手は「調子うんぬんではなく、自分で自分を窮屈にするような投球をしてしまいました」と今回の登板を振り返った。また、中盤に得点を挙げた打線は、好機で決定打が生まれず。8回表に1死満塁の絶好機を迎えるも、無得点に終わった。

　 １２３４５６７８９ 計
西 ００００２００００ ２
ロ １０３０００１１Ｘ ６

西 ●浜屋将太-伊藤翔-佐野泰雄-宮川哲-田村伊知郎
ロ ○美馬学-唐川侑己-益田直也

文・和田信