【マッチプレビュー】2021年JFL第5節 いわきFC対ラインメール青森

いわきFC
チーム・協会

【©︎IWAKI FC】

第23回日本フットボールリーグ(JFL)第5節。いわきFCは4月11日(日)、Jヴィレッジスタジアムにラインメール青森を迎える。

JFL2年目となる今シーズン、いわきFCは開幕3連勝を果たした。第1節のヴィアティン三重、第2節のホンダロックSCと、昨季勝っていない相手に連勝。第3節では12年ぶりにJFLに昇格したFC刈谷に危なげなく勝利し、3試合で勝ち点9とスタートダッシュに成功。第4節の東京武蔵野シティFC戦がコロナ禍の影響で延期となったが、チーム作りに大きな影響はないと思われる。

第5節の相手・ラインメール青森は、青森市をホームタウンとするJリーグ百年構想クラブである。

1995年に誕生し、県リーグを経て東北社会人リーグへ。2015年、東北社会人リーグ1部を2位で終えるも、第51回全国社会人サッカー選手権大会でベスト4入り。「全社枠」から第39回全国地域サッカーリーグ決勝大会に参戦して優勝し、JFL昇格を勝ち取った。

JFLでは2017年に年間2位に入ったのが現状の最高位。2019年にJリーグ百年構想クラブとして承認され、J3クラブライセンスの交付を受けたが、昨年は15位に沈んだ。巻き返しを図り、昨年までカターレ富山を率いた安達亮監督を招聘。積極的な補強を行い、選手も約半数が入れ替わった。

だが今シーズンは、第1節で東京武蔵野ユナイテッドFCと分け、その後は高知ユナイテッドSC、FC大阪、鈴鹿ポイントゲッターズに連敗。1分け3敗の勝ち点1で15位と、序盤の4試合を見る限り結果が出ていない。

だが、油断は禁物だ。

いわきFCは昨年、ラインメール青森と2度戦っている。2020年9月20日のJFL第21節(アウェー)は1対1で引き分け。その3日後に行われた天皇杯2回戦では、Jヴィレッジスタジアムで0対3で完敗を喫している。あなどれないチームであるのは間違いない。

【©︎IWAKI FC】

そんなラインメール青森と、いかに戦うのか。田村雄三監督、村上佑太アナリストのコメントを紹介しよう。

「キャプテン山口の復帰がチームが活性化」(田村雄三監督)

「コロナ禍の影響で、第4節が延期になってしまいました。3連勝のいい流れのまま戦いたい気持ちもありましたが、仕方ありません。

こういうことは今後も起こり得ます。大切なのは、状況をポジティブにとらえること。3試合を終えて疲れがたまっていたので、選手達には2日のオフを与えてリフレッシュしてもらいました。オフ明けのトレーニングでは、みんないい表情をしていました。

丁寧にビルドアップしてポゼッションサッカーを展開するラインメールさんは、JFLでは珍しく、やろうとしていることがしっかり見えるチームという印象です。失点シーンを見ると、ビルドアップの際にプレッシャーをかけられてボールを奪われ、決められている。そこから考えると、相性は悪くないと思っています。

ポイントは、いかに高い位置でボールを奪えるか。プレッシャーを剥がされるイメージはない。今までやってきたことができれば、負ける相手ではありません。

【©︎IWAKI FC】

フォーメーションはこの試合も4バック。第3節までのメンバーが基本になりますが、開幕から負傷欠場が続いていたキャプテンの山口大輝が復帰しました。彼はタメを作ったり、味方を生かす動きができる選手なので、周りに与える影響が大きい。

開幕からサイドハーフを務めていた平岡将豪や金大生は外に張ってパワーとスピードで勝負できる選手。そこに山口が復帰したことによって、山下優人、関野元弥も含めたMFの競争がさらに激化し、どの組み合わせでも面白い展開が生まれると思っています。

またこの試合は、今季初めてのJヴィレッジスタジアムでの開催。いわきFCのサッカーを、一人でも多くの方に見ていただきたいです」

「ポイントは右サイドのマッチアップ」(村上佑太アナリスト)

「昨年、ラインメールさんには天皇杯で負けて、リーグ戦もほぼ負けに等しい引き分け。今年はしっかりと勝ってほしいです。

昨シーズンから大幅に選手が入れ替わっていますが、ボールを握って動かしていくサッカーは変わっていません。むしろ昨年と比べ、より後ろから丁寧につないでいるイメージがあります。

ここまでのデータを見ると、ボールの支配率は60%を超えており、ボールを握るという面ではJFL全体で見ても高い水準にあります。第4節の相手は鈴鹿ポイントゲッターズでしたが、同じくポゼッションを得意とする鈴鹿を相手にしても60%を超えるボール支配率を見せました。おそらく今節は、ボールを持たれる展開が長くなるでしょう。

ただし、これまで戦ってきたチームの中では、最も相性がいい相手とも思います。GKと両CBに積極的にプレッシャーをかけ、高い位置でボールを奪って攻める。そんな、いわきFCらしいサッカーを展開できるはず。

青森のストロングは左サイド。注意しているのは今年加入した水谷侑暉選手です。武蔵野シティFCでプレーした2019年シーズンに10得点でJFLベストイレブンにも輝いており、ボールを持ててポジション取りも上手い。彼のおかげで左サイドバックが自由にプレーできている印象があります。

そのため、ポイントとなるのは水谷選手に対峙する右サイド。ウチのMF金大生、DF嵯峨理久の二人も好調なので、彼らが守るというより押し込むことができれば、より多くのチャンスが生まれるでしょう」

【©︎IWAKI FC】

チームに絶対的な存在はいない。誰が出てもおかしくない

現状、今節のスターティングメンバーは第3節から大きく変わらないと推測される。だが今、チーム内の競争は激化しており、誰が試合に出てもおかしくない。

第3節を負傷欠場したMF宮本英治はすでに練習に復帰。宮本の穴を埋めて上々のプレーを見せた関野元弥とのポジション争いをどちらが制するのかも、注目だ。

また年間30失点以内という目標を掲げ、ここ2試合はクリーンシートを達成しているDF陣でも、開幕から出場を続ける奥田雄大、米澤哲哉のCB二人を、2年目の黒澤丈と1年目の江川慶城が猛追している。

いずれのポジションでも、争いは例年になく激しい。当日、スターティングメンバーとしてピッチに立つ11人は果たして誰になるのか、注目いただきたい。

試合は4月11日(日)13時より、Jヴィレッジスタジアムでキックオフ。試合の模様はYouTubeのJFLオフィシャルチャンネルにてライブ配信される。

なお、いわきFCの最新情報は現在、"魂の息吹く"noteにて配信中。

また、いわきFCファンクラブ「LOVE IWAKI」も、会員を随時募集。入会は無料。チケットやグッズの会員限定価格で購入や、メルマガによる情報配信など多くの特典があるので、ぜひチェックしてほしい。

開幕4連勝を目指すいわきFCの熱き戦いに、引き続きご注目を!
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

「いわき市を東北一の都市にする」ことをミッションに掲げ、東北社会人サッカーリーグ1部を戦う「いわきFC」の公式アカウントです。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント