涌井秀章と石川柊太の投げ合い。二木康太、高橋光成ら4人の今季開幕投手が先発予定【4/9 パ・リーグ見どころ】

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 4月9日、パ・リーグ主催では一軍公式戦3試合と二軍公式戦3試合の計6試合が行われ、「パーソル パ・リーグTV」では主催6試合を配信予定。3月26日に開幕してから最後の初顔合わせとなる対戦カード。ここでは配信予定の6試合の見どころを紹介していく。

好調・涌井秀章は福岡ソフトバンク打線を封じ込められるか。2試合連発中の辰己涼介にも期待

 18時からは、楽天生命パーク宮城で楽天と福岡ソフトバンクの第1回戦が行われる。ともに同一カード3連勝を果たし、勢いに乗るチームどうしの注目の3連戦初戦、見どころを紹介する。

【昨季対戦成績】
楽天→9勝15敗
福岡ソフトバンク→15勝9敗

【楽天】涌井秀章投手 2試合2勝0敗 14回 14奪三振、防御率1.29
【福岡ソフトバンク】石川柊太投手 2試合1勝1敗 13回 11奪三振、防御率4.85

 楽天の先発・涌井秀章投手は、開幕から好投を続けている。3月26日の開幕戦は、7回5奪三振無失点、前回登板した2日のオリックス戦では7回9奪三振2失点と、ともに勝利投手となり、ここまで2戦2勝。今試合でも好投を披露し、自身3連勝なるか。打線では、辰己涼介選手に注目。8日の試合では、2試合連続となる4号ソロを放つなど、昨季より打撃に力強さが増している印象だ。今試合でも辰己選手のバットからチームを勢いづかせる一打は生まれるか。

 一方、福岡ソフトバンクの先発は石川柊太投手。前回登板した2日の埼玉西武戦では、6回6失点と崩れ、今季初黒星を喫した。今試合では前回の課題を克服し、チームの4連勝を呼び寄せられるか。打線では、中村晃選手に期待。ここまで打率1割台と苦しんでいるが、8日の試合では決勝打を含む2安打を放つなど、復調の気配が漂っている。今試合でも勝負強い打撃を見せ、勝利に貢献したい。

2連敗中の山岡泰輔が本拠地初先発。北海道日本ハムは今季初登板の金子弌大で連敗脱出へ

オリックス・山岡泰輔投手 【(C)パーソル パ・リーグTV】

 同じく18時から、京セラドーム大阪でオリックスと北海道日本ハムの第1回戦が行われる。オリックスは2カードぶりに本拠地で迎える3連戦。8日の試合で終盤にリードを守れず、本拠地8連戦で勝ち星を挙げられなかった北海道日本ハムが心機一転、敵地に乗り込む。

【昨季対戦成績】
オリックス→11勝12敗1分
北海道日本ハム→12勝11敗1分

【オリックス】山岡泰輔投手 2試合0勝2敗 10回 9奪三振、防御率6.30
【北海道日本ハム】金子弌大投手 34試合1勝3敗 44回 47奪三振、防御率5.11(昨季成績)

 オリックスの先発は山岡泰輔投手。今季はここまで2試合に登板し0勝2敗、防御率6.30と思うようなスタートを切れていない。ともに先発の柱としてチームを支える、山本由伸投手の好投に続くことはできるか。援護したい打線では、杉本裕太郎選手に注目したい。ここまで打率1割台と不振が続いていたが、8日の試合では今季第1号となる2ランが飛び出し、勝利に貢献した。今試合でも山岡投手を援護する打撃に期待しよう。

 対する北海道日本ハムは金子弌大投手が今季初登板のマウンドへ。ここまでファームでは3試合に登板し防御率1.50と、調子は上々。満を持しての登板となる。打線のキーマンは樋口龍之介選手か。8日の福岡ソフトバンク戦では、先制の右前適時打を放っている。逆方向への強烈な打球は好調の表れ。さらに調子を勢い付かせることができるか。

 8日の試合では、1点リードで終盤にもつれ勝ちパターンの投入となったが、宮西尚生投手が打ち込まれ敗戦。勝ち星が遠のいているため、勝利の方程式を投入する機会も少なかったが、ここ数試合は大田泰示選手を皮切りに打線も活気づいてきただけに、逆襲の次なる課題は勝ちパターンの確立。これ以上足踏みはできない。

二木康太が今季本拠地初先発。対する埼玉西武は高橋光成で連敗脱出なるか

千葉ロッテマリーンズ・二木康太投手 【(C)パーソル パ・リーグTV】

 ZOZOマリンスタジアムで行われる千葉ロッテと埼玉西武の第1回戦は17時45分開始予定。昨季の対戦では千葉ロッテが大きく負け越しているが、今季はどのような対戦をするのか。カード初戦の見どころを紹介する。

【昨季対戦成績】
千葉ロッテ→9勝15敗
埼玉西武→15勝9敗

【千葉ロッテ】二木康太投手 2試合1勝1敗 12回 8奪三振、防御率3.75
【埼玉西武】高橋光成投手 2試合2勝0敗 15.1回 11奪三振、防御率2.93

 千葉ロッテの先発は二木康太投手。4月2日の北海道日本ハム戦で7回無失点の好投で今季初勝利を挙げた。本拠地での登板は今季初となる。昨季1試合登板した埼玉西武戦では、8回無失点の好投を見せている。今試合も粘り強い投球で打線の奮起を待ちたい。その打線では、安田尚憲選手に注目しよう。ここまで打率は1割台と苦しむ一方、得点圏打率は.438と勝負強さを発揮し、リーグトップの14打点をたたき出している。前回の二木投手の登板試合でも本塁打を放っている安田選手の打棒に期待。

 対する埼玉西武は高橋光成投手が先発予定。今季はここまで2戦2勝と、開幕投手を託した首脳陣の期待に応える投球を見せている。3連敗中のチームにエースとして流れを呼び込みたい。一方の打線では森友哉選手に期待。高橋光成投手が前回登板した2日の福岡ソフトバンク戦では、3安打1打点の活躍で打線をけん引した。今試合でも頼れる女房役として攻守に渡る援護をし、連敗脱出を目指す。

打撃好調の福田光輝、渡部健人両選手の活躍に期待!

 13時からロッテ浦和球場で千葉ロッテ対埼玉西武のイースタンリーグ公式戦第1回戦が行われる。8日の試合は千葉ロッテは9対0、埼玉西武は7対5と互いに勝利を収めている。

 千葉ロッテは福田光輝選手に注目だ。8日の巨人線では5打数3安打3打点の大活躍を見せるなど、ここまで打率.357とバットでアピールを続けている。一軍の内野手争いに加わるためにも結果を残したい。

 対する埼玉西武は渡部健人選手の活躍に期待したい。8日の北海道日本ハム戦ではリーグトップに並ぶ5号2ランを含む、2安打3打点と好調ぶりをアピール。この試合でも豪快な一発に期待がかかる。

【昨季対戦成績】
千葉ロッテ→3勝3敗1分
埼玉西武→3勝3敗1分

支配下登録を目指す吉持亮汰選手に注目!

 13時からウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉で楽天対横浜DeNAのイースタンリーグ公式戦第1回戦が行われる。楽天は3日の巨人戦で、0対2と打線が沈黙し、負けを喫している。

 挽回を図る楽天打線からは吉持亮汰選手の活躍に期待したい。ここまでファームでの打率.333と好調ぶりを見せている。このまま結果を残し続け、支配下登録に返り咲き、さらには5年ぶりとなる一軍での試合出場を狙っていきたい。

【昨季対戦成績】
楽天→8勝5敗
横浜DeNA→5勝8敗

一軍昇格へ打率.400とアピールを続ける九鬼隆平に注目!

 13時から、タマホームスタジアム筑後で福岡ソフトバンク対広島のウエスタン・リーグ公式戦第4回戦が行われる。福岡ソフトバンクは8日のオリックス戦で0対2の完封負けを喫している。

 福岡ソフトバンクでは九鬼隆平選手に注目。ファームでここまで打率.400と好調を維持しており、前試合も先発マスクをかぶり3打数1安打の結果を残した。現在は正捕手の甲斐拓也選手に加え海野隆司選手が一軍登録されているが、バットで存在感を示して一軍昇格の機会をうかがいたい。

【今季対戦成績】
福岡ソフトバンク→0勝2敗1分
広島→2勝0敗1分

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