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2020/5/31 東京11R 東京優駿(G1) 1着5番 コントレイル

2強対決となるか? 大阪杯を分析する

JRA-VAN

4月第1週の今週は阪神競馬場で春の中距離王決定戦、大阪杯が行われる。今年は昨年のクラシック三冠馬コントレイルと、春秋マイルG1を制覇したグランアレグリアが出走を予定。2強対決と目されているが、果たしてどうなるか。大阪杯がG1に昇格した2017年以降・近4年のデータを中心に分析する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

大阪杯近4年の3着以内馬一覧

■表1 ■表1 大阪杯近4年の3着以内馬一覧

まず表1は大阪杯近4年の3着以内馬一覧。近4年すべて良馬場で行われ、一昨年以外はいずれも1分58秒台の勝ちタイムとなっている。前半1000mは4年とも遅めの流れで、一昨年を除くと上がりが速い決着となっている。4コーナー通過順では10番手以降の馬はおらず、逃げ先行組が多く好走している。

人気順では1番人気馬が18年スワーヴリチャードら2勝で、連対率50%・複勝率75%。2番人気馬は昨年のラッキーライラックが勝利し、連対率・複勝率は1番人気馬に並んでいる。ただし1・2番人気馬がそろって連対したことはなく、どちらか一方だけが連対している。17〜19年にかけては、6番人気以下の伏兵が1頭ずつ3着以内に入っていた。なお、牝馬は近4年で3頭出走し、昨年はラッキーライラックとクロノジェネシスがワンツーフィニッシュを決めている。

大阪杯近4年の所属別成績

■表2 ■表2 大阪杯近4年の所属別成績

表2は出走馬の所属別成績。好走数では、出走数の半数以上を占める栗東所属の関西馬が勝ち馬4頭を含む3着以内馬11頭と圧倒している。対して、美浦所属の関東馬は昨年1番人気3着のダノンキングリーのみ。ただし、関東馬は出走数自体が関西馬に比べて少なく、一概に消しとはいえない。

大阪杯近4年の年齢別成績

■表3 ■表3 大阪杯近4年の年齢別成績

表3は年齢別成績。5歳馬が昨年のラッキーライラックら過半数の3勝をあげ、勝率・連対率トップ。複勝率トップは4歳馬で、18年スワーヴリチャードが勝利している。これら4・5歳馬で全3着以内馬12頭中11頭を占めている。

6歳馬で3着以内に入ったのは17年2着ステファノスのみ。7歳以上で出走した5頭はいずれも着外に敗れている。

大阪杯近4年の3着以内馬の前走成績

■表4 ■表4 大阪杯近4年の3着以内馬の前走成績

表4は3着以内馬の前走成績。金鯱賞組が一昨年のアルアインら2勝で3着以内数4頭と最多。中山記念組が3頭、有馬記念組・京都記念組が2頭で続く。17年2着ステファノス以外はいずれも前走で5着以内に入っていた。

また、前走が当該年だった馬はのべ【3.3.3.37】で勝率6.5%・連対率13.0%・複勝率19.6%、前走が前年のレースだった馬はのべ【1.1.1.7】で勝率10%・連対率20%・複勝率30%。サンプル数は少ないものの、前走が前年だった馬の方がそれぞれ率は高い。

大阪杯近4年の前走人気別成績

■表5 ■表5 大阪杯近4年の前走人気別成績

表5は前走人気別成績。前走1番人気馬は18年スワーヴリチャードが勝利し、複勝率38.5%でトップ。前走2番人気馬は17年キタサンブラックら2勝をあげ、連対率で前走1番人気馬に並んでいる。前走3番人気馬は一昨年アルアインが勝利。3着以内馬はすべて前走3番人気以内におさまっており、前走4番人気以下は昨年カデナ(前走4番人気)の4着が最高着順でその他の15頭はすべて8着以下に敗れている。

大阪杯3着以内馬の芝2000m以上G1連対実績

■表6 ■表6 大阪杯3着以内馬の芝2000m以上G1連対実績

表6は3着以内馬の大阪杯までの芝2000m以上G1における連対実績をまとめたもの。17年3着のヤマカツエース以外はすべて芝2000m以上のG1で連対経験があった。ヤマカツエースにしても前年の有馬記念では僅差4着と上位に入っていた。中長距離でのG1実績は強調材料といえそうだ。

今年の阪神芝2000m戦の脚質別成績(古馬レースのみ)

■表7 ■表7 今年の阪神芝2000m戦の脚質別成績(古馬レースのみ)

表7は今年の阪神芝2000m戦における脚質別成績。黄色で強調した逃げ馬が5レースで2勝をあげ、連対率・複勝率80%と非常に高い。馬券圏外の1回も4着なので、逃げ馬有利の傾向が出ている。先行馬は最多の3勝をあげ、複勝率31.3%。複勝率では差し馬が先行馬を上回っている。なお、追い込み馬から連対した馬は出ていない。

今年の大阪杯の出走予定馬(3/31現在)

■表8 ■表8 今年の大阪杯の出走予定馬(3/31現在)

※フルゲート16頭。キセキは香港遠征予定、ギベオンは回避の見込み。

今年の出走予定馬は表8のとおり。

人気を二分するであろうコントレイルとグランアレグリアがともに今年初戦となる。表4で示したように、前走が前年だった馬は17年キタサンブラックが勝利しており、率も高く、問題ない。

ただ、グランアレグリアはこれまで1600mが最長距離で2000mの経験がない点はやはり不安材料。また、昨年休み明けだった高松宮記念、スプリンターズSはともにスタート後に行き脚がつかず、後方からの追走となった。スプリント戦だったからとも言えるが、今回も後方追走だと脚を余す可能性はある。コントレイルは自在性があり、前走ジャパンCからの距離短縮も合うだろう。こちらは中長距離G1の実績も十分で、コントレイルを上位に見たい。

中長距離G1実績なら昨年の皐月賞・ダービーでともに2着のサリオスだが、所属する堀厩舎の大阪杯実績【0.0.0.3】は若干引っ掛かる。それならばG1実績こそないが、前へ行ける脚があり、好相性の牝馬、前走同コースのチャレンジCを勝利しているレイパパレに注目したい。時計が速い馬場は歓迎で、すんなり先行できれば連対圏も十分にあるだろう。

他ではアドマイヤビルゴは重賞実績がなく、ブラヴァスやペルシアンナイトなどは前走4番人気以下なのが減点材料。それならば中長距離G1実績があるワグネリアンを穴としておさえておきたい。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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