日本サーフィン連盟、大村奈央ら女性理事を初起用
【THE SURF NEWS】
大村奈央 【© ISA/ Rommel Gonzales】
NSA酒井理事長は、彼女を起用した理由として「アスリートの方を1名理事に入れたかった。彼女は世界選手権に日本代表として数多く出場してきたため、将来的には強化部などをみて欲しい。アスリートとしての知識を理事のなかにも反映していきたい」と説明した。
2017年ISA世界ジュニア大会での松田丈志氏 【THE SURF NEWS】
このほかに新たに起用されたのは、元JPSAプロであり現川崎支部長の佐藤正麗穂氏と、日本大学文理学部体育学科の教授である松本恵氏。自身もサーファーである松本氏は、これまでNSA医科学委員会のスポーツ栄養士として強化指定選手の指導などにもあたってきた。
酒井理事長は、「以前から理事に女性を登用していこうという話をしていたが、これまで改選のタイミングなどが合わず、今回ということになった。今回は良い人選ができた。女性は有能な方が多いのでこれからもっと増えると思う」とコメントした。
なお、酒井厚志理事長、宗像富次郎副理事長、井本公文副理事長、関口嘉雄理事、清水雅裕理事、立山勝己理事の6名は続投。いずれも任期は4月1日から2年。理事は全部で14名から10名となり、意思決定スピードの早い「コンパクトな理事会」を目指すという。女性理事の割合は30%となり、現在約20%とされる五輪組織の女性理事の割合よりも大きく上回る。
WSLは2019年から男女の賞金を同額化、ISAは2018年から世界選手権の出場枠数を男女同数にし、最近では女性ジャッジの育成を推進するなど、ここ数年でジェンダー公平の流れが一気に加速しているサーフィン界。組織委は今後「4割女性理事」を目指すとのことで、日本のサーフィン界にも更なる取り組みを期待したい。
文・THE SURF NEWS編集部
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