荒れるハンデ重賞、マーチSの傾向は?
【 2019/3/24 中山11R マーチステークス(G3) 1着10番 サトノティターン(8番人気)】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
年齢別成績
■表2 【年齢別成績】
ハンデ別成績
■表3 【ハンデ別成績】
前走クラス別成績(過去9年、前走平地のみ)
■表4 【前走クラス別成績(過去9年、前走平地のみ)】
前走オープン特別からの好走馬(過去9年)
■表5 【前走オープン特別からの好走馬(過去9年)】
前走重賞からの好走馬(過去9年、地方競馬・海外含む)
■表6 【前走重賞からの好走馬(過去9年、地方競馬・海外含む)】
ひとつは地方競馬や海外のレースで連対してきたものの、ここでは人気がなかった馬。地方・海外組の前走1、2着馬は【1.1.2.5】で複勝率44.4%を記録しているのに対し、3着以下だった馬は【0.0.0.13】。一昨年にはテーオーエナジー(前走佐賀記念3着)が1番人気の支持を受けながら10着に敗退した。
もうひとつは中央競馬の重賞に出走し、6着以下に敗れていた馬の巻き返しだ。このJRA重賞組は前走9着以内【1.0.0.12】複勝率7.7%、10着以下【2.1.1.15】同21.1%と、特に2桁着順の大敗を喫していた馬の好走確率が高い。
前走3勝クラスからの好走馬(過去9年)
■表7 【前走3勝クラスからの好走馬(過去9年)】
以上、マーチSの傾向をまとめてみた。ハンデ重賞における波乱の立役者というと「前走で重賞以外に出走していた軽ハンデ馬」あたりを想像してしまうが、このレースではまずそういった先入観を捨てることがポイント。53キロ以下の軽ハンデ馬は好走なし、前走オープン特別組は人気馬中心、穴馬の好走が多いのは重賞組、といったあたりをしっかり押さえて予想にあたりたい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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