廣瀬俊朗コラム「ラグビーシーズン到来!興奮が止まらない!」

RUGGERS(ラガーズ)
チーム・協会

【廣瀬俊朗】

RUGGERSオリジナルコラム

筆:廣瀬俊朗
1981年生まれ、大阪府吹田市出身
元ラグビー日本代表キャプテン
株式会社HiRAKU 代表取締役
NPO法人 Doooooooo 理事
スクラム・ジャパン・プログラムアンバサダー
 
 いよいよトップリーグが始まりました。昨シーズンは新型コロナウイルスの拡大により、途中でシーズンが終わってしまいました。そこから長い準備期間になったので、今シーズンはどんな展開になるのか読めないと思っていました。これまでの強豪である神戸製鋼、パナソニック、サントリーが引っ張るだけでなく、これまで上位に進めなかったチームが突き抜ける可能性も感じます。
 ここまで3節が終了しましたが、僕自身が楽しみにしていたキヤノンは少し苦戦している印象があります。でも、失敗から学んで、ここから成長していくでしょう。
 予想通りの活躍はクボタです。年々戦力が充実しつつあると思っていましたが、特に外国人の獲得方針が良いですね。バーナード・フォーリー、ライアン・クロッティ、マルコム・マークス、、、役者が揃っています。そして、役者をまとめるキャプテンのハル(立川理道選手)。この先どこまで食い込むのか楽しみです。
 予想以上の活躍はNTTドコモです。今シーズン就任したヨハン・アッカーマンという素晴らしいヘッドコーチの元に、選手皆が躍動しています。オールブラックスのTJペレナラはプレーも素晴らしいですが、チームメイトに聞いたところ、本当に良いロールモデルになっているとのこと。日本人選手への影響もありますが、他の外国人選手への影響も計り知れないのではないかと思っています。彼が言うことなら「僕らも一生懸命取り組もう」という雰囲気を作れる。このムードや雰囲気はコーチが作る部分もありますが、選手の中から生まれることが理想だと思っています。これまでに成功を収めたチームには必ずと言っていいほど、選手の中で素晴らしいロールモデルがいます。トニー・ブラウン(三洋電機ワイルドナイツ)、デイビッド・ヒル(東芝)、スコット・マクラウド(東芝)、ジョージ・グレーガン(サントリー)などです。年々レベルが上がっているトップリーグですが、日本人選手獲得の重要性もさることながら、どういった外国人選手を採用するのか?という部分がますます重要になってきていると感じます。

 海外のラグビーでは、シックス・ネーションズ(注)が佳境を迎えています。前評判があまり良くなかったウェールズが良いパフォーマンスを残しています。逆にイングランドはうまくいっていません。ここからエディさん(エディ・ジョーンズ監督)がどう巻き返すのかとても興味があります。2023年ワールドカップの開催国であるフランスは良いパフォーマンスですね! 2019年のワールドカップでは若手選手をたくさん使ったので、ここからどこまで伸びるのか楽しみです。
 南半球ではスーパーラグビーが開幕しました。今シーズンから海外挑戦をしている姫野和樹選手がどれぐらい試合に絡んで、活躍するのか応援していきたいですね!!
 トップリーグが始まってから全部の試合を見られないぐらいたくさんラグビーの試合があって、幸せだなと思っています。プレーする喜びを選手が感じ、観戦する喜びをファンが感じ、その時にしかないライブ感を皆で共有しながら、エキサイティングで楽しい日々を送れたらと思います。
 まだまだ大変な時期が続きますが、皆で支え合っていきましょう!!
 
(注)シックス・ネーションズ…ヨーロッパの強豪6ヶ国が参加する国際ラグビー大会。出場国はイングランド、フランス、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、イタリア。年1回開催され、100年以上の歴史を誇る。
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著者プロフィール

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