圧巻の18番 森田遥、首位で最終日へ

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【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 JLPGAツアー2020-21シーズン第15戦『第34回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)大会第3日が3月6日、沖縄県南城市・琉球ゴルフ倶楽部(6,561 ヤード/パー72)で行われた。この日も若手が躍動。森田遥、西郷真央が通算12アンダーとスコアを伸ばし、最終日を迎える。通算10アンダー、3位タイは小祝さくら、菊地絵理香、田辺ひかりがつけた。注目の渋野日向子は通算6アンダー、12位タイ。
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 強い精神力。森田遥の新境地である。21年、特に際立っている点が終盤の切れ味だ。16、18番のバーディー奪取で首位に並ぶ。パー3の16番は、右手前4メートルのバーディーをねじ込んだ。

 そして、最終ホールは3Wの第2打をピン奥2.5メートルのカラーへ。イーグルパットは決まらなかったものの、楽々とバーディーフィニッシュだった。勢いをそのままに最終日へ向かう。

 「前2日間と比較すれば、ショットの調子がそれほどいいわけではない。ただし、前向きな気持ちでプレーしているから、リカバリーがうまくいく。ミスがミスにならない」と、ちょっと不思議そうな表情を浮かべながら分析した。

 それだけに、18番はかなり自信になった様子。この日、印象に残る1打を質問されると、すかさず「18番の第2打」と答えている。「3Wと3Uのクラブ選択で迷った。グリーンの周囲のバンカーへは入れたくなかったから。でも、3Wでうまく攻めることができた。イーグルパットは入らなかったけど、本当に第2打は気持ちが良かったです」と続けた。

 さて、あすは久々に最終組で優勝争いを演じる。「順位を考えず、ここまでいい結果が出ているから最終日も同じスタイルでプレーしたい。コースと戦います」と歯切れがいい。

 また、勝敗のポイントについて、「3日間、天気が良かったせいか、風があまりない。あすは雨の予報。私は風のないダイキンオーキッドを経験したことがあまりありません。欲張らず、それを楽しんでプレーします。となると、距離が長い16番を含めたパー3の各ホールが難しくなる」と気合を込めた。

 17年、JLPGAツアー初優勝を飾ってから、2勝目が遠い。苦しみ抜いた経験は、最終日に生きる。
(鈴木 孝之)
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