国際オリンピック委員会（IOC）は2月24日、Tokyo 2020（東京五輪）に出場予定の難民選手団の現状について公表した。現在、13カ国から55人の難民アスリートがIOCから奨学金を得て東京五輪出場を目指している。

東京五輪に出場する難民選手は6月に行われるIOC理事会で決定される。難民選手団への選出は、国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）が認定する難民であること、特定のスポーツにおける競技能力を持つことが条件。さらに各アスリートのバックグラウンドを踏まえ、地域や性別、競技の偏りのないよう選考される。

難民選手に対しては、国際検査機関（ITA）の協力のもと、選考に先立ってドーピング検査が行われるほか、アスリートやコーチたちにアンチドーピングやセーフガードに関するオンライントレーニングを行っていくという。IOCは東京五輪に出場しない難民選手に対しても継続して支援をしていくとしている。