廣瀬俊朗コラム「開幕直前!トップリーグ2021」

RUGGERS(ラガーズ)
チーム・協会

【廣瀬俊朗】

RUGGERSオリジナルコラム

筆:廣瀬俊朗
1981年生まれ、大阪府吹田市出身
元ラグビー日本代表キャプテン
株式会社HiRAKU 代表取締役
NPO法人 Doooooooo 理事
 
 変化の年の2020年を越え、今年は未曾有な状況の中で、いかにチャレンジしていくのかという事が大事かなと思っています。その中で、「TEAM FAIR PLAY」(注)というプロジェクトを一つ始めます。皆でより良い世界を作っていくためにフェアプレー精神で色々な物事にトライしていきます。自分だけでなく、誰かのためを思い、環境や次世代へ良いものが広がることを目指した活動です。SDGsやサスティナブルという言葉を耳にする機会が多くなってきたかと思いますが、そのことをスポーツやアスリートという観点から普及・啓蒙していきます。自分らしくできることから始めていきますので、楽しみにお待ちください!

 ラグビーに関しては、新年明けてすぐに開幕予定だったトップリーグが、仕切り直して、ようやく開幕を迎えられそうですね。新型コロナウイルスの感染が依然続く中で、世の中の状況などを見極めながらやれる範囲で実施していくのがコロナ禍では重要なのかなと思っています。今後も拡大がみられる場合は、一旦は中止して、感染拡大がおさまるのを待つのも一つの打ち手かなと個人的には考えています。僕自身としては解説で盛り上げる部分と、何かもう一つ仕掛けられないかなと考えています。
 気になる優勝予想に関しては、今回は準備期間が長かったことと、コロナ禍ということで、これまでとは異なる展開になるのではないかと楽しみにしています。アーロン・クルーデン選手やベン・スミス選手が加入した神戸製鋼を筆頭に、ボーデン・バレット選手が加入したサントリーも調子が良さそうですし、僕自身も所属していた東芝ブレイブルーパスも昨シーズンは良いラグビーをしていたので、頑張って欲しいな!!と思っています。海外からも素晴らしい選手が来ていますし、2023年のフランスでのワールドカップに向けて日本代表を目指す選手のモチベーションも高いと思うので、チームだけでなく、個人にも注目していきたいですね。

 外国人選手で注目しているのは、ボーデン・バレット選手、グレイグ・レイドロー選手、ベン・スミス選手です。
 ボーデン・バレット選手はパス・ラン・キックのスキルが全て高いレベルにあります。真面目にプレーするだけでなく、本能に身を任せるような遊び心も持っており、僕たちにラグビーの楽しさを改めて教えてくれるのではないかなとワクワクしています。
 レイドロー選手は、彼のリーダーシップやプレーが日本人にとってたくさんの学びになると思います。「人生において大事にしていることは何か?」など、ラグビー以外の部分でもたくさん聞いてみたい事があります。スコットランドのウイスキーの会社のアンバサダーのようなこともやっているので、ビジネスについても気になっています。彼自身にとっても日本で学ぶこともあると思います。その中で何が生まれてくるのか、要注目ですね!
 最後にベン・スミス選手。彼の運動量や献身的にプレーするところは必見です。オールブラックスのコーチも彼のプレーを絶賛していました。テレビで観るのも良いですが、生で観られればより彼の凄さが分かるのではないかと思います。

 個人的には、ずっと一緒に頑張ってきた五郎丸選手が先日引退発表していましたが、彼の勇姿を観られるのは今シーズンで最後なので、しっかりと見届けたいです。純粋に楽しんでラグビーをしている姿が見られたらなと思っています。引退してからどういったチャレンジをしていくのかも楽しみです!いつか何か一緒にできたら楽しいだろうなと思っています。
 
(注)TEAM FAIR PLAY…詳しいご説明はリンクをご覧ください
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著者プロフィール

「RUGGERS(ラガーズ)」は、日本ラグビーフットボール選手会が運営主体を務め、ファンと選手がつながる新しいラグビーアプリ(メディア)です。トップリーグ選手の投稿や、ラグビー関連の記事をまとめています。オリジナルコラムや動画も配信しています。アプリもぜひご覧ください。

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