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2021/1/31 東京11R 根岸ステークス(G3) 1着 3番 レッドルゼル

JRAで1年最初のG1となるフェブラリーSを読み解く

JRA-VAN

今週末は中央競馬で1年最初のG1となるフェブラリーSが行なわれる。混戦ムードも漂うなか、歴戦の砂の勇者が貫禄を見せるのか、勢いに乗る東西の前哨戦勝ち馬がスターダムへと駆け上がるのか、過去10年のデータからレース傾向を読み解いてみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績

■表1 ■表1 人気別成績

表1は人気別成績。1番人気は確実に走っており、4着以下に終わったのは2頭だけ。うち1頭は初ダートだった13年のカレンブラックヒルだから、ダートの実績馬が1番人気なら信頼度は高い。2〜4番人気の成績もよく、概して上位人気は好調だ。そのぶん人気薄の好走は少なめながら、14年1着のコパノリッキー、20年2着のケイティブレイブと16頭立ての16番人気馬が2回も連対。人気薄が来るときはドカンと大きな穴が出る傾向も見て取れる。

枠番別成績

■表2 ■表2 枠番別成績

表2は枠番別成績。1着馬に関しては、10頭中6頭が6〜8枠から出ている。12年7番人気1着のテスタマッタのほか、表1の項で触れた16番人気の激走馬2頭もここに含まれており、穴を狙うなら外枠というのはひとつのセオリーと言えるのではないか。一方、1〜4枠から勝った4頭は1〜3番人気に収まり、上位の評価をされた馬のみとなっている。

所属・年齢別成績

■表3 ■表3 所属・年齢別成績

表3は、所属別と年齢別の成績をまとめたもの。関東のG1ながら、地元・関東馬の好走は16年2着、18年1着のノンコノユメだけで、好走の大半を占める関西馬が優位に立つ。地方馬では11年にフリオーソが2着。同馬は出走時点で交流G1を5勝しており、中央を含めてダートではトップクラスの実力馬だった。年齢別では4勝を挙げた5歳がもっとも安定。ただ、3勝の4歳も遜色のない勝率を残し、同じく3勝の6歳もチャンス十分。7歳や8歳にも好走例はあるものの、勝ち馬は出ておらず、好走率も落ちる。

東京ダート1600m実績

■表4 ■表4 東京ダート1600m実績

表4は、舞台となる東京ダート1600mの実績別成績。実績の分け方は「1着あり」「2、3着あり」「4着以下のみ」「出走なし」とした。複勝率ベースで見たとき、「1着あり」「2、3着あり」に比べて、「4着以下のみ」や「出走なし」では数値が半減以下になってしまう。ダートの1600mは中央10場でこのコースだけで、なおかつ芝スタートという独特の条件。それだけに経験や適性の有無が、結果にも直結しやすいのだろう。また、実績がある場合でも1着までは求められず、2、3着の経験があれば十分ということにも触れておきたい。

前走レース別実績

■表5 ■表5 前走レース別実績

表5は前走レース別成績で、好走例のあるレースのみ掲載した。最多の1〜3着馬8頭を出しているのが、東の前哨戦である根岸S。出走数が非常に多いため好走率はそれほどでもないが、近5年で3勝と存在感をさらに増している。これに続くのが西の前哨戦・東海Sで、1〜3着馬5頭を出し、好走率では根岸S組を上回る。また、前年12月のチャンピオンズCから直行してくる馬も複勝率40.0%と、さすがにG1だけあって出走馬のレベルの高さを見せている。そのほか、地方の東京大賞典および川崎記念から臨む馬が計9頭好走しているが、今年はこの臨戦となるJRA所属馬の登録はない。以上の5レースが大半を占め、あとはフェアウェルSと武蔵野Sから好走馬が1頭ずつ出ただけだ。

前走根岸S出走馬のデータ

■表6 ■表6 前走根岸S出走馬のデータ

表6は前走根岸S出走馬について、着順別成績と上がり3Fタイムの順位別成績を示したもの。着順から確認すると、根岸Sで1着だった馬の成績はかなり優秀。以下、3着までには入っておきたいところで、4着以下から巻き返した馬は見当たらない。上がり3F順に関しても明確な傾向が出ており、好走例があるのは上がり4位まで。根岸S組は、この2条件をしっかり満たしておきたいところだ。

前走東海S出走馬のデータ

■表7 ■表7 前走東海S出走馬のデータ

表7は前走東海S出走馬について、着順別成績と上がり3Fタイムの順位別成績を示したもの。前項で確認した根岸S組とよく似た傾向が出ており、1着馬の成績は非常によく、好走例があるのは3着までで、4着以下から巻き返した例はない。また、上がり3F順の条件は根岸Sより厳しく、好走したのは上がり1〜2位だった馬に限られる。

前走チャンピオンズC出走馬のデータ

■表8 ■表8 前走チャンピオンズC出走馬のデータ

表8は前走チャンピオンズC出走馬について、着順別成績を示したもので、13年までのジャパンCダートも合算している。1、2着に入っていた馬は合わせて【1.2.1.1】と確実に走っており、さすがにG1連対の実績は伊達ではない。また、10着以下から巻き返す例も見られ、該当する15年3着のベストウォーリアと17年1着のゴールドドリームには、フェブラリーSと同コースのユニコーンS1着の実績を持つという共通項がある。

【結論】

今年のフェブラリーSにはフルゲート16頭のところ23頭が登録。約3分の1は除外となるなかなかの狭き門となったが、前走レース別に有力と思われる馬をピックアップしてみたい。

根岸S組は今年も7頭がエントリーする最大勢力。表6の項で見た通り、根岸S1〜3着と上がり1〜4位を満たしておきたいところで、合致するのは1着で上がり2位のレッドルゼル、2着で上がり1位のワンダーリーデルの2頭。ただ、レッドルゼルは距離経験が1400mまでで、東京ダート1600mも当然ながら初出走となり、その克服がカギ。8歳馬のワンダーリーデルも全幅の信頼までは寄せづらいかもしれない。

東海S組は、そこで1〜3着かつ上がり1〜2位が好走条件となるが、残念ながら今年の該当馬はなし。1着オーヴェルニュは上がり順が5位で、上がり1位のデュードヴァンは3着にクビ差届かず4着どまりだった。とはいえ、デュードヴァンは東京ダート1600mで【3.1.0.1】と出走メンバーでも上位のコース実績を持っており、注意は払っておきたい。

今年のチャンピオンズS組は、そこで連対した馬の登録はないが、表8の項で確認した通り、巻き返しも可能なレース。特に東京ダート1600mで実績を残している馬は無視できず、東京ダート1600mでユニコーンS勝ちを含む2戦2勝のカフェファラオ、武蔵野S2勝を含む5勝を挙げているサンライズノヴァの名前を挙げておきたい。

そのほか、19年のユニコーンS勝ち馬ワイドファラオは、名門・角居勝彦厩舎が送り出す最後のG1出走馬という点でも注目。もう1頭、2年前の勝ち馬であるインティも、逃げ馬の宿命とも言えるムラな傾向は見られるものの、やはりコース実績から無視すべきではないだろう。

文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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