重賞が立て続けに予定されている阪神芝1400mを分析!
【2020/3/1 阪神11R 阪急杯(G3) 1着 14番 ベストアクター】
全体成績および東西・牡牝別成績
■表1 【全体成績および東西・牡牝別成績】
クラス別成績
■表2 【クラス別成績】
人気別成績
■表3 【人気別成績】
枠番別成績
■表4 【枠番別成績】
脚質別成績
■表5 【脚質別成績】
重賞になるとどうか。「逃げ」の2勝はどちらもダイアナヘイローによるもので、18年阪急杯が7番人気、18年阪神Cが11番人気だったことを思えば軽視はできないが、好走例は同馬だけ。コース全体ほどの「逃げ」の有利さは感じられない。「先行」の好走率も全体と比べてダウンしており、重賞では前有利の度合いが低くなる。その一方で「中団」が10レースで6勝を挙げ、単勝回収率124%を記録と、重賞になると差し馬が台頭してくる様子が見て取れる。実際、昨年3月の重賞勝ち馬も、阪急杯のベストアクターは4角10番手、フィリーズレビューのエーポスも4角10番手と、いずれも中団から差し切っている。
前走コース別成績
■表6 【前走コース別成績】
「前走1〜3着」は、好走が直結しやすいコースと言い換えられる。特に注目すべき成績を残しているのが京都芝1600m内で、該当馬は【6.2.1.1】と驚異的だ。一例として、19年2月に京都芝1600m内の未勝利戦を勝ち上がり、次走フィリーズレビューで12番人気1着(同着)の穴をあけたノーワンを挙げておこう。ほかに京都芝1400m外や東京芝1400mで好走していた馬も有望。もちろん、同コースの阪神芝1400mで1〜3着だった馬の好走率も高いが、さすがに人気になりやすく、回収率という点ではひと息にとどまる。
「前走4着以下」は、前走で凡走に終わっていても巻き返しが利きやすいコース。京都芝1400m外や東京芝1400mはこちらでも好走率が高く、着順に関係なく前走で使っているだけでも注目する価値がある。また、この時期の出走は少ないかもしれないが、前走札幌1200mは好走率、回収率ともに抜群。秋開催を中心に、前走凡走でも警戒を怠らないほうがよさそうだ。
騎手別成績
■表7 【騎手別成績】
種牡馬別成績
■表8 【種牡馬別成績】
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
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