ロードカナロア産駒のダート成績をチェック!
【2021/1/31 東京11R 根岸ステークス(G3) 1着 3番 レッドルゼル】
平地ダートでのロードカナロア産駒(牡馬・セン馬)のクラス別成績
■表1 【平地ダートでのロードカナロア産駒(牡馬・セン馬)のクラス別成績】
その他のクラスの成績を順にみていくと、新馬・未勝利・1勝クラスは連対率18.0〜22.0%、複勝率24.0〜29.0%の間でまとまっている。2勝クラスは連対率31.8%、複勝率42.4%と1勝クラス以下よりも大きく上昇し、単・複の回収率は100%を超えた。3勝クラスは【7.3.3.24】で勝率18.9%・複勝率35.1%と悪い数字ではなく、単勝回収率は248%と優秀だ。そして、オープン特別(非リステッド)は【3.2.3.7】で連対率33.3%、複勝率53.3%と優秀な成績だ。
クラスが上がっても好走率が落ちずにむしろ上昇している点から、牡馬・セン馬に関してはロードカナロア産駒がダートを苦手にしている感じは全くない。ただし、重賞クラスまで行ってバリバリ活躍できている産駒は芝に比べると少ないのは事実。JRA重賞だけでなく地方の交流重賞を勝っている馬もいない。今後はG1級の大物を含めて、さらなる活躍が待たれるところだ。
平地ダートでのロードカナロア産駒(牝馬)のクラス別成績
■表2 【平地ダートでのロードカナロア産駒(牝馬)のクラス別成績】
平地ダートでのロードカナロア産駒の距離別成績
■表3 【平地ダートでのロードカナロア産駒の距離別成績】
平地ダートでのロードカナロア産駒のコース別成績
■表4 【平地ダートでのロードカナロア産駒のコース別成績】
勝ち数は3つながら京都ダート1900mは勝率や連対率、複勝率が非常に優秀だった。100mしか違わない京都ダート1800mと比べるとだいぶ好走率がいい。また、中京ダート1900mの成績は【0.2.2.11】と未勝利だ。1900mの距離がいいと言うよりは京都ダート1900mとの相性がいいと言える。中京はダート1800mの成績も【1.5.2.26】とひと息だった。こうしてみると中距離よりも短距離の方が狙えるコースが多い印象だ。レッドルゼルも根岸1着の前にカペラSで2着と好走していた。今後もこの2つのレースで好走するロードカナロア産駒が出てくるかもしれない。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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