前走馬体重がカギ!? フェアリーSを分析する
【2020/10/24 東京3R2歳未勝利1着 ファインルージュ】
フェアリーS 近5年の3着以内馬一覧
■表1 【フェアリーS 近5年の3着以内馬一覧】
4角通過順を見ると、さまざまな脚質の馬が好走しているが、近4年は4コーナー9番手以下の馬が1頭は3着以内に入っている。
人気順では、1番人気馬は【0.1.0.4】で3着以内に入ったのは17年2着アエロリットのみ、2番人気馬は【1.0.0.4】で18年プリモシーンの1勝のみと、1・2番人気が思ったほど走れていない。対して、3番人気馬は昨年のスマイルカナら最多の3勝。他では7番人気馬が【0.1.3.1】で複勝率は80%とトップ、10番人気馬も【1.1.0.3】で連対率40%と健闘している。11番人気以下の激走こそないものの、中位人気馬の好走が目立ち、3連単4万円台〜27万円台の配当が出ている。
フェアリーS 近5年のキャリア別成績
■表2 【フェアリーS 近5年のキャリア別成績】
フェアリーS 近5年の前走クラス別成績
■表3 【フェアリーS 近5年の前走クラス別成績】
フェアリーS 近5年の前走着順別成績
■表4 【フェアリーS 近5年の前走着順別成績】
前走2着馬は連対率・複勝率50%と高く、前走3着馬も16年ビービーバーレルが勝利している。これら前走3着以内馬を中心に狙っていきたい。
フェアリーS 近5年の前走馬体重別成績
■表5 【フェアリーS 近5年の前走馬体重別成績】
パワーで勝る大型馬には、時計が掛かりやすい冬の中山芝に合う馬が多いのだろう。今年の中山芝は例年よりタフな馬場状態となっており、馬体重の重いタイプがより走れる傾向となるのではないか。前走460kg以上の馬を中心に狙っていきたい。
今年のフェアリーSの出走予定馬(1/6時点)
■表6 【今年のフェアリーSの出走予定馬(1/6時点)】
<結論>
前走馬体重から狙ってみたいのがファインルージュとネクストストーリーの2頭。ファインルージュは前走未勝利戦ながら2馬身差の快勝。近5年中3勝をあげているキャリア2戦馬、前走1着馬、前走馬体重480〜499kgと条件が揃っており、アタマから狙ってみたい。
ネクストストーリーは2走前の福島芝1200mで勝ち上がり。前走のつわぶき賞は距離延長で臨んだが、好位から伸びて2着と好走した。人気はないかもしれないが、穴で狙って面白い一頭だ。
他では前走馬体重で500kgを超えるタイニーロマンス、クールキャットも初の中山コースをこなせば、好走する可能性は十分にある。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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