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稲葉篤紀監督新春特別インタビュー【第1回】ファンの応援の力、野村克也監督の教え

野球日本代表 侍ジャパン

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京五輪が1年延期となった2020年。2019年に第2回プレミア12で初優勝を果たした勢いそのままに金メダル獲得を狙っていたが、すべての活動が一時停止に。その中で稲葉篤紀監督は何を考え1年を過ごしてきたのか。新春特別インタビュー第1回は、稲葉監督の2020年の過ごし方や向き合い方を尋ねた。

――2020年は想定外の1年だったと思います。振り返ってみていかがでしたか?
「“我慢”をした年だったと思いますね。東京五輪が1年延期になり、もう一度、侍ジャパンとしてチームを作っていく。結束力をもう一度作っていかなくてはいけません。2020年で一番は“プロ野球が開催できて良かった”です。昨年私は観る側でしたが、その喜びをあらためて感じた年でした」

――プロ野球以外のカテゴリーや他競技もご覧になったのですか?
「そうですね。野球はもちろん、色々なスポーツを観させていただきました。サッカー、バスケットなど私が住んでいる北海道ではプロスポーツの試合も多くテレビで放送していますし、先日の柔道史に残る試合(阿部一二三対丸山城志郎)も観させていただきました」

――やはり刺激になることは多かったでしょうか?
「それぞれが様々なものを背負って臨んでいますから大いに刺激をうけました。社会人野球の都市対抗も勝つ涙、負ける涙がありましたね。昨年は特に様々なことを我慢して限られた中で準備をしてきたのでしょう。その思い、会社やチームを背負う思いなどから溢れ出る涙や表情、言葉や振る舞いが感動を生み“スポーツっていいなあ”と、その素晴らしさをあらためて感じました。オリンピックについて、我々は競技者ですので、とにかく開催に向けて、良い準備をして後悔のないようにやっていきたいです」

――緊急事態宣言中であった4月・5月の約2ヶ月間はどのように過ごされていたのですか?
「ぽっかり空いた気持ちでした。外にも出られないし、本当にいつプロ野球が開催されるのだろうかという思いでした。野球を観る側もやる側もこの時期に“野球が無い”なんてことありませんでしたので不思議な感覚でしたね」

――本を読まれたり映像を観たりという生活ですか?
「息子が野球をやっているので野球観戦に興味を持ち始めて、2019年のプレミア12の日本戦の映像を息子が何度も観ていたので、私も一緒に観ていました(笑)」

――2019年の大歓声などを画面通して、あらためて聴かれたのですね。
「そうですね。昨年はやはり無観客試合から始まったのでファンの方の応援の力をすごく感じました。無観客では、テレビで観ていても何か物足りなさを感じましたし、選手たちを観ていても何かこう物足りなさを感じている選手もいるのではないかなと思いました。ファンの応援のありがたさ、力の大きさをこの1年は本当に感じましたね」


――2020年はコーチの方々とコミュニケーションは頻繁に取られたのでしょうか?
「東京五輪の延期もありましたし、プロ野球は過密な日程でしたので、シーズン中は控えて、オフになってから色々な話ができればと思っていました。2021年はキャンプから選手の調子やコンディションを観ていきたいと思いますので、連絡はマメに取っていきます」

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――2020年は2月に現役時代の恩師でもある野村克也さんの死去もありました。稲葉監督にとって野村さんの印象に残っている言葉や影響を受けた言葉はありますか?
「やはり“備えあれば憂いなし”という言葉ですね。準備の大切さ、これは今でも私の中でも意識してやっていることであります。私は昨年11月のフェニックス・リーグで日本ハムの指揮を2試合取らせていただきましたが、それは後悔したくないという思いや金メダルを取るために最善の準備をするという思いからでした。こうしたことは野村監督の教えですね」

――ベンチから観ることや試合を動かすことは、やはり試合をただ観ていることとはまったく違いますか?
「やはり頭の中で考えていることと、実際の試合の流れはどうしても違います。その速い流れの中で、瞬時に判断を下すということはユニフォームを着ていないとできないことです。またコーチの皆さんとも話の共有ができました。例えば“侍ジャパンの試合だったら、こういう点差や展開でこうしようと思います”などというコミュニケーション、ポジショニングなどが再確認できました。その想定ができたことが良かったです」

第2回へつづく

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