女子代表が選考合宿打ち上げ 若手からベテランまで各選手が積極的にアピール

野球日本代表 侍ジャパン
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【©侍ジャパン】

 12月20日、第9回 WBSC 女子野球ワールドカップ(2021年3月1日〜9日/メキシコ・ティファナ)に向けた侍ジャパン女子代表の選考合宿の最終日が行われた。

 この日は午前中のシートノックから走者がいることを想定しながらの練習をし、その後は7イニング制の紅白戦2試合を実施。厳しい寒さの中ではあったが、晴天に恵まれ、選手たちも代表入りに向けて大いにアピールを続けた。特に打撃は前日よりも積極的に振っていく姿勢が各選手に見え、盗塁や犠打に加え長打も多く出たことで、それに対する守備や走塁など公式戦に近い形で練習ができた。
 また前日から参加している福留宏紀コーチ(元オリックス内野手)に加えてこの日は木戸克彦コーチ(元阪神捕手)も合流し、よりきめ細やかな指導が行われた。
 そして「女子野球を世の中の当たり前に」という言葉をミーティングで共有したように、幅広い世代が集まる中で頻繁にコミュニケーションを取って、情報交換をする姿が随所に見られ、参加43選手にとって意義深い時間となった。

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 ここから来年3月開催予定の第9回 WBSC 女子野球ワールドカップに出場できるのは、わずか20選手。近年の国内女子野球のレベルが上昇し、技術の差が詰まっていることを実感させられた合宿だっただけに、中島梨紗監督が前人未到の7連覇に挑む選手たちをどのように選出していくのか注目だ。

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監督・選手コメント

■中島梨紗監督
「昨日は自分の待っている球だけを打っていく傾向が見られたので“投手に向かっていく姿勢を見せないと勝負にならない”と伝え、福留コーチからも“振っていく中でタイミングを合わせていこう”という話がありました。各選手とも今日は積極的に振っていましたね。またベテラン選手の存在が大きく、初参加の若い選手たちにも自分たちから話しかけて良い空気に作ってくれました」

■村松珠希(京都フローラ)
「初めての参加で前日は緊張しましたが、今日は積極的に振っていけましたしコミュニケーションもしっかり取れました。日の丸を背負うことは幼い頃からの夢。もし選ばれたら全力で7連覇に貢献していきたいです」

■清水優花(尚美学園大学)
「周りのレベルが高くて楽しかったです。中島監督に“やってみて”と言われたプッシュバントも決まるなど持ち味の俊足をアピールできました。多くの人に自分のプレーを見てもらい、目標の存在になれるようにプレーしていきたいです」

■出口彩香(埼玉西武ライオンズ・レディース) 第8回大会主将
「自分の力を発揮できましたし、守備の連携ひとつとってもチームのレベルがどんどんとレベルが上がっているので次世代にも繋がる合宿になったと思います。先輩たちの築いてきた伝統を継承するとともに、女子野球を文化にしていきたいです」
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