【UFC】ペティスとモロノの一戦はフルラウンドの末にペティスに軍配

UFC
チーム・協会

【Cooper Neill/Zuffa LLC/UFC】

日本時間12月20日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台にUFCファイトナイト・ラスベガス17が開催され、プレリムのラストを飾ったウェルター級マッチはフルラウンドの末にアンソニー・ペティスがアレックス・モロノを下して勝利を手に入れた。

【プレリム】
ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
○アンソニー・ペティス vs. アレックス・モロノ●
判定3-0(29-28、29-28、29-28)

アンソニー・ペティス

「最初のラウンドでミスしてしまった。ジャンプキックを狙ったんだけど、向こうにうまく利用された。相手がプレッシャーをかけてきたけど、それに関してはもっと忍耐強くいくべきだった。試合の進み方が気がかりで、そのつけを払ったってわけだ。今はだいぶひどい顔になっているな。向こうの最初の2発でこれだ。すぐに分かった。落ち着いてリセットをかけたんだ。自分のリズムとレンジを見いだして、そこからは俺の試合ができた。まずは相手を感じるべきだった。ジャンプキックを狙った時、特に何があったわけではなく、試合はまだ始まったばかりだった。相手がプレッシャーをかけてくるのは分かっていたし、チェックフックで捕らえられる気がしていた。スリップしてしまい、背中からいったせいで向こうに漬けこまれた。背中を取られたから、巻き返すのに時間を使うしかなかったんだ。正直、ノックアウトしたように思っていた。目が泳いでいたし、自分がどこにいるかも分かっていないようだったからね。試合後でさえ、向こうは“何を当ててきたんだ?”と言っていたくらいさ。スピニングフックキックさ。あいつはタフだ。あいつの頭に当てた俺のかかとはまだ痛い。ケリでかなりモメンタムがあったし、食らわせてやれたと思っている。アレックスがすごいのさ。タフなやつだぜ。タフな試合を仕掛けてくるだろうとは思っていたけどな。俺と戦うやつは誰もが自分のベストな試合をしてくる。ショータイムとの試合が一生涯のチャンスだと分かっているのさ。俺が相手のベストを引き出しているってわけだ。自分自身を心から誇りに思うよ。ガッツを見せてやれた。ウェルター級はやばい。ライト級とは違うビーストだらけ。俺がライト級にいないのはただ怠けているだけさ。オクタゴンの外に出ると太っちまうし、自分のキャリアなんて気にしていない。倶楽部やパーティーでバカ騒ぎして、食いまくっていた。俺の人生からそういうのを排除した。オクタゴン外の生活も愚直にいく。ライト級に落としても十分やっていけると思っている」

【Cooper Neill/Zuffa LLC/UFC】

女子バンタム級マッチ 5分3ラウンド
●シジャラ・ユーバンクス vs. パニー・キアンザド○
判定3-0(28-29、28-29、28-29)

パニー・キアンザド

「シジャラみたいに試合経験が豊富で勝ち負けを繰り返しているとはいえ、負けたのはすごい相手だったから、そういう人との試合に備えるのは大変だったわ。アスペン・ラッドとの試合を見たときは“きつい試合になるわ”と思ったもの。第1ラウンドは彼女がとてもすごかったから、第1ラウンドは私の負けだと思っていた。マウントコントロールもうまかったしね。でも、私だって必死にがんばってきた。一本勝ちはないと思っていたけど、思うことが大事だから狙っていた。クリンチであれだけ好感触だったのは今回が初めて。クリンチに力を入れて取り組んできたから、それがアドバンテージになったのね。腕だけじゃどうしようもなかったけど。とにかくクリンチからの動きで攻めていければいけるんじゃないかと思った。向こうの第1ラウンドがとても良かったから、最後はどうなるか分からなかったけど、今は気分がいいわ。シジャラを超えていく必要があったから、今回の試合は感情的になっていた。第1ラウンドの後、コーチが“向こうのショットのパターンは分かっただろ”と言っていて、そこからは彼女が打ってくるタイミングが分かったの。ものすごく必死にがんばってきたし、テイクダウンなんかもたくさん取り組んできた。いつ来るのか分かったし、こっちからテイクダウンを仕掛けていけた。自分の膝蹴りが良いのは分かっているし、クリンチだって調子が良かった。他の子たちがクリンチを使うのは好きじゃないけど、今の自分はそれを生かしていかないといけないとも分かった。打撃の面ではベストなパフォーマンスではなかったけど、勝つ必要があった。ヨーロッパ出身のバンタム級ファイターでは私が一番。世界を取りたい。一歩ずついくわ。4月までに戦いたい。前にも言ったことがあるし、彼女の試合が決まっているかどうか知らないけど、ラケル・ペニントンと戦いたい」

【Cooper Neill/Zuffa LLC/UFC】

キャッチウェイト(195lbs) 5分3ラウンド
○デロン・ウィン vs. アントニオ・アロヨ●
判定3-0(29-28、29-28、29-28)

デロン・ウィン

「正直、平均以下だ。勝つには勝ったけど、試合で見せたもの以上にいろんなことに取り組んできた。俺はまだ若い。この1年、全体的なスキルセットを改善するために本当にがんばってきたんだ。がっかりはしていないけどね。勝てたことには満足している。本当にクレイジーな1年だった。勝ったことはうれしいけど、平均以下の勝利だ。打撃もそうだし、テイクダウンのトランジッションも本当にいろいろやってきたんだ。少しはそれを見せられたような気はするけど、もっとオクタゴンでの時間が必要。今回が9試合目で、UFCでは4試合目だからね。UFCにくるまでフルラウンドを戦ったことは一度しかない。UFCに若くしてやってきた。まだ若造だし、ひよっこだ。自分が成長していると思いたいし、自分がここにふさわしいことを証明したい。レスラーとしてやってきたから、向こうのやばいときはすぐに分かる。俺はタフで忍耐強い。今回は少し違うふうに準備してきた。耐久性は抜群。向こうがハードに打ち込んできたけど、別になんの心配もなかったよ。誰かを指名するにはもう少し勝利が必要だと思っている。やるべきこともたくさんある。こうしようというアイデアはかなり持っていたけど、まだそれを実行に移せていない。また一から出直しだ。来年は3試合したいし、もっと全体的にうまくなりたい」


【Cooper Neill/Zuffa LLC/UFC】

女子フライ級マッチ 5分3ラウンド
●ジリアン・ロバートソン vs. タイラ・サントス○
判定3-0(26-30、26-30、28-29)

タイラ・サントス

「かなりトレーニングを積んできたから彼女のグラウンドゲームは怖くなかった。私はムエタイから始めたけど、トレーニングをがんばっているし、ブラジルはグラウンドテクニックに優れているから、全然怖くなかったわ。支えてくれたみんなにありがとうと言いたい。家族、ジム、これまでずっと応援してくれたみんなに感謝している。マリナ・モロズと戦うはずだったけど、彼女がケガをしてしまったから実現しなかった。彼女と戦いたい」


【Cooper Neill/Zuffa LLC/UFC】

ミドル級マッチ 5分3ラウンド
○テフォン・チュクウィ vs. ジェイミー・ピケット●
判定3-0(30-26、30-25、30-26)

テフォン・チュクウィ

「うまくやれたと思う。これまでの試合よりも多くのことを見せられたけど、試合に臨んだときはフィニッシュを狙っていた。完璧なフィニッシュで1年を締めくくりたかったけど、勝つことはできた。その意味では良い1年の締めくくりになった。相手の試合をいくつか見たけど、ちょっと違うふうにやってきた。でも、どういう状況にも対応できるようにトレーニングしていたから問題ない。俺にはすげぇチームがついてくれている。対応できなければ何もできない。ミドル級に行くのは楽しくなかったけど、またひとつ達成できたし、それについては本当に誇りに思っている。これができたんだから、なんだってできるとも思える。自分は恵まれている。今、自分がいるところに来たがっている人は大勢いる。すべてのプロセスに関してとても感謝している。自分の腕が上がったから、UFCデビューを果たした1年の完璧な締めくくりになった。来年はもっともっと良くなる。誰が目の前に立ちはだかろうとも、もっとすごいことをやってみせる」


【Cooper Neill/Zuffa LLC/UFC】

フライ級マッチ 5分3ラウンド
○ジミー・フリック vs. コーディ・ダーデン●
1ラウンド(3分18秒)サブミッション(トライアングルチョーク)

ジミー・フリック

「俺がブラジリアン柔術黒帯なのには理由があるのさ。ブラジリアン柔術は大好きだし、それでフィニッシュを決められた。ヘッドキックを入れたけど向こうがそれをつかまえたから、トライアングルにいったのさ。俺にしてみれば自然にできたこと。柔術がそういうものだからな。16勝のうち14勝が一本勝ちだ。この勢いのままいきたいね。俺がフィニッシュできるってことを証明できたと思っている。俺自身、それを狙っているしね。今日はちょっと出だしが遅かったけど。今日の試合がかなり早い時間帯だからかな。これだけ早い時間の試合には慣れていない。コンテンダーシリーズの試合は3ラウンドすべて戦って感触は問題なかった。今日は早いフィニッシュだったし、フライングトライアングルだ。家に帰ってトレーニングを再開するつもり。来年の後半に試合ができればうれしい。相手がすごかった。かなりアグレッシブにきたしね。少し打ち込んでいけたのはよかったと思う。テイクダウンを食らってしまい、プロとしては初めてのテイクダウンを取られたけど、すぐに立て直したし、勢いをつけてフライングトライアングルを決めにいったのさ。トップ15の誰かと3月か4月にやりたい。ティム・エリオットとか、ブランドン・ロイバルなら負けたばかりでいいかもね。トップ15の誰かとやりたい。10年もこのスポーツをやっている。16勝5敗、フィニッシュが好物だ。UFCが用意してくれる相手なら誰とでもやる。トップ15じゃなくてもいい。でも、要求できるならトップ15だ」


【Cooper Neill/Zuffa LLC/UFC】

キャッチウェイト(160lbs) 5分3ラウンド
○クリストス・ジアゴス vs. カールトン・マイナス●
判定3-0(29-28、30-26、29-27)

クリストス・ジアゴス

「去年の8月から戦っていなかったから、今年はどうしても1試合したくて。マジで今年戦いたかったんだよ。できないかと思った。もう試合できないんだなと、それを受け止めたばかりだったんだけど、3日前にマネジャーから電話がきて、“よし、チャンスがきたぞ”って。今回のマッチアップがあってよかった。勝ててよかった。相手のグラウンドゲームが俺ほどじゃないのは分かっていたし、打撃でも当然俺の方がいけると思っていたけど、相手のゲームにはまりたくなかった。メンタル的にはグラウンドに持ち込みたかった。でもそうすることで早いうちに腕がガス欠になっちまった。向こうにジャブを打たれ、早い段階から左目が見えなくなっていたんだ。だから、とにかくテイクダウンし続けた。レスリングに戻ったようなものかな。向こうの打撃はどうってことなかったし、プレッシャーもそれほど感じていなかった。とにかく相手が望むものを差し出すことだけはしたくなくて。試合に出られて勝利できたことが本当にうれしい。自分のパフォーマンスには全然満足していないけど。一本勝ちしたかったな。でも、安全にいて、向こうにチャンスを与えたくなかった。2月には戻ってきたい。家に帰ってトレーニングを続けるつもりさ」
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