<国内男子ゴルフ>矢野東が1位通過。43歳の2021年の目標は「実業家V」

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【43歳の実業家V!!©JGTO】

■国内男子ゴルフ/ コロナ禍の特別QT「2020ファイナルクォリファイングトーナメント Supported By SMBC モビット」 / 12月8日ー11日 / 茨城県 ザ・ロイヤルゴルフクラブ(7598y・パー72)/ 11日(大会最終日)

コロナ禍で出場機会が失われた選手の救済措置として、異例の形で行われた特別QT「2020ファイナルクォリファイングトーナメント Supported By SMBC モビット」 は11日、最終ラウンドを行い、9位タイまでの10選手が、21年のツアー出場権を獲得した。

4日間通算7アンダーを記録した矢野東がトップ通過を果たした。

43歳のベテランにとっても、出場78人中わずか10選手を選別する最終日のプレッシャーは、前日までの3日間とは格段に違った。

この日はスタートでいきなりボギーを叩く苦しい展開。
「気持ちにゆとりがあると思っていたが、今日はこれまでの3日間とは違った感覚。その中で、経験とかを生かして上手にプレーはしていたとは思うが、最後は痺れた」。

それでも、全長7598ヤードの怪物コースでイーブンパーとこらえて、前日の単独首位を守り切り、「今日もなかなか思い通りのプレーはできなかったですけど、その中で1番をとれたのは本当に嬉しい」と、噛みしめた。

デビュー時から男子ゴルフのファッションリーダーとして君臨し、今も根強い人気を誇る。矢野の帰還を待ち望むファンも多いが、コロナ禍中で起死回生のチャンスを得て、「来年のスケジュールを組みなおさなければ」と、嬉しい悲鳴を上げた。

2000年にプロ転向し、ツアー3勝を重ねた。08年には10試合連続トップ10入りの快挙を記録。片山晋呉と賞金王を争い、自己最高のランク2位につけるなど活躍したが、17年に右ひじの手術に踏み切ってからは、ツアーで戦う機会が格段に減っていた。

試合に出られない間はゴルフスクールの監修や、ジュニア指導にも力を注いで「プレー以外でもゴルフの可能性を広げたい。やりたいことが多くて困っている」と、この日のV取材では贅沢な悩みも吐露。

目標は、実業家としてツアーで復活優勝すること、と話す矢野。
プロゴルファーとして、また一人の人としても、人生の幅を広げて戻ってきたベテランの21年が楽しみだ。

そのほか、1差の通算6アンダー、2位タイにつけた20歳の鈴木敬太が、カウントバックにより優先順位の2番目を獲得。
同スコアの亀代順哉は、同3番目となった。

通算3アンダーの4位タイとした日大4年の清水大成や、イーブンパーの9位タイにつけた同4年の桂川有人ら学生プロも、21年の出場権を獲得。
この特別QTによる出場順位を得た10選手は、19年のQTランクの10番目以降に組み込まれる。

<特別ファイナルQT通過者>
1位 7アンダー 矢野東
2位 6アンダー 鈴木敬太
3位 6アンダー 亀代順哉
4位 3アンダー 山岡成稔
5位 3アンダー 清水大成
6位 2アンダー 阿部裕樹
7位 1アンダー 松田一将
8位 1アンダー 小袋秀人
9位 イーブン  桂川有人
10位 イーブン  関将太

どん底も味わった43歳の21年が楽しみです 【©JGTO】

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