クラブレジェンド・名良橋晃の仮装に期待大!? 「鹿ライブ」がチームの後押しとなるワケ。

鹿島アントラーズ
チーム・協会

【©KASHIMA ANTLERS】

「そこはキャッチだろ!」

 2001年のチャンピオンシップ磐田戦を見ながら小笠原満男が、当時ゴールを守っていた曽ケ端準の映像に突っ込む。25歳でジーコの後を継いで長くキャプテンを務めた本田泰人が、ファンクラブ会報誌「FREAKS」でお馴染みのコーナー“お説教ですよ!”のごとく、チームに喝を入れる。その他にも鈴木隆行、本山雅志、岩政大樹、増田誓志……、これまで多くのアントラーズOBがゲストとして登場してきた。元選手だけにとどまらず、スカウト担当の椎本邦一がこれまでの選手獲得の経緯を詳細かつ丁寧に裏話を解説する回は、多くの反響があった。

 DAZNで鹿島アントラーズの試合を視聴しながら、ここでしか聞けないトークを楽しむ副音声番組「鹿ライブ」。今年7月に始まったオンラインファンイベントは、これまでの試合とはちょっと違う観戦の楽しみを提供し、12月12日(土)の2020明治安田生命J1リーグ第32節清水エスパルス戦で最終回を迎える。

 MCとして登場するのは、中田浩二C.R.O(クラブ・リレーションズ・オフィサー)。2014シーズンをもって現役引退、その後はクラブスタッフとしての活動に加え、TV出演やDAZNでの試合解説、企業向け講演、筑波大大学院で修士号取得など幅広い活躍を見せている。ワールドカップ2大会出場や海外でのプレーなど、豊富な経験を積んだ元選手として、クラブスタッフとして、様々な目線を織り交ぜた言葉と仲間との掛け合いでトークが進んでいく。

 ライブ配信中、ファン・サポーターもチャットでの参加が可能で、視聴者参加型のギフティングによる応援体験エンターテイメントとなっている。ギフティングとは、デジタル上で投げ銭することで配信者を支援するサービスのこと。大道芸やストリートミュージシャンに小銭を投げるのと同じで、そのデジタル版の取り組みである。

試合当日は入力画面からギフティングを行う。 【©KASHIMA ANTLERS】

サポーターへの思いが生んだコンテンツ

 この「鹿ライブ」は、公式戦中断期間の2度の実施を経て、今年7月からDAZNの副音声番組としてスタートした。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、ピッチ内外で大きな変化があった。鹿島アントラーズでは、年間収入における約25%を占める物販と入場料の収入において大きな打撃を受け、これまでとは違った形で収入を補完しなければならなくなった。
 遠藤康は無観客の影響を、選手目線でこう語る。

「サポーターの声がないから、公式戦の雰囲気を作るのが難しい。いつも以上に選手同士で声を掛け合って励まし合っている。だって寂しいもん、声援がないと(苦笑)」

 応援する者の熱い思いは選手に伝わるものだ。それが、試合終盤の勝負を決めるあと一歩を踏み出すチカラとなる。
 いつもの熱い声援とチャントは届けられない。それでも、何かやれることはあるはずだ。クラブ一丸となって、“いまできることをみんなで”を合言葉にポジティブにやれることは何かとアイデアを出し合った。検討を重ね、公式SNSなどで様々な企画を実現。そのなかの一つが、このオンラインファンイベントだった。これまでに計24回実施し、ライブ・アーカイブ視聴の総PV(ページ・ビュー)数は、約40万に達している。


 「鹿ライブ THE FINAL」は、12月12日の清水戦で配信される。
 ラストとなる今回のゲストは、名良橋晃。当時のエピソードをまじえた真剣トークはもちろん、試合解説は多くの経験からわかりやすく、アントラーズ目線で展開される。これまでにもっとも多く登場し、本企画を大いに盛り上げてくれたクラブレジェンドだ。ハロウィンのときには仮装して“ナラウィン”としても登場。今回はどんな格好で登場するのだろうか。年末のこの時期は……、サン◯? トナカ◯? 試合以外の楽しみも待っている。

ハロウィンのときには名良橋晃氏が仮装をして“ナラウィン”として登場! 【©KASHIMA ANTLERS】

 当日参加いただいた方には、「鹿ライブ THE FINAL」限定応援特典を用意。「Player!」のギフティング機能にてサポートしてくれた方のなかから抽選で100名様に、「鹿ライブ限定デジタルフォトポスター(プリント)」がプレゼントされる。
 「New Normal(新たな日常)」と呼ばれる新時代の新たな観戦方法、「鹿ライブ」。スタジアムに足を運べなくとも、ともに戦うことはできる。

 鹿島アントラーズは優勝を逃したものの、3位以上に与えられるAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指して、ラスト2試合を迎える。

 雨が降ればともに濡れて拍手を送ってくれるサポーターの皆さん。
 アントラーズニュースやDAZN観戦を楽しみにしてくれているサポーターの皆さん。
 ひたむきに目を輝かせて選手を見つめるサッカー大好きな子どもたち。

 スタジアムで拍手を送るも、DAZNで思いを送るも、アントラーズファミリーみんなの思いは一つ。

 “すべては勝利のために”。


「鹿ライブ THE FINAL」限定応援特典として抽選で100名様に「鹿ライブ限定デジタルフォトポスター(プリント)」をプレゼント! 【©KASHIMA ANTLERS】

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著者プロフィール

1991年10月、地元5自治体43企業の出資を経て、茨城県鹿島町(現鹿嶋市)に鹿島アントラーズFCが誕生。鹿角を意味する「アントラーズ」というクラブ名は、地域を代表する鹿島神宮の神鹿にちなみ、茨城県の“いばら”をイメージしている。本拠地は茨城県立カシマサッカースタジアム。2000年に国内主要タイトル3冠、2007~2009年にJ1リーグ史上初の3連覇、2018年にAFCアジアチャンピオンズリーグ初優勝を果たすなど、これまでにJリーグクラブ最多となる主要タイトル20冠を獲得している。

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