渋野日向子 18ホールにドラマはあるか

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)第3日

 前日までの穏やかな風に打って変わり、この日は風速6.0m/sの風が渋野日向子を苦しめた。「だいたいのショットが風に流されてしまいました」と、残念そうな表情を浮かべた。

 気がつけば、最終日…。渋野日向子は第3日を振り返り、「終わってみれば、よく耐えたんじゃないかと思います」と、つとめて前向きに話した。74の結果は復調をアピールしていただけに、だれもが意外かもしれない。前日までの穏やかな風が一転。この日は風速6.0m/sだった。数字以上の強い風が終始、コースには吹き荒れていたのだ。「だいたいのショットが、風に流されてしまった」という。

 各日3アンダーの目標は、果たすことができなかった。しかし、気持ちをリセットして、「最終日は3つ、しっかりとスコアを伸ばすことを徹底します」と話している。あすは2020年、日本での最終ラウンドだ。締めくくりについて、「無事、ここまで来ることができた。今、この順位にいる。前半戦などを振り返ると、この大会に出られたことが奇跡でもおかしくない。悔いが残らないように。今年は苦労をしました。いろいろな気持ちをぶつけたい」とさらなる誓いを立てた。

 ただし、どんな時でも決してあきらめはしない。「ゴルフは18ホール。残り18ホールあれば、まだわからない。私らしいプレーができたらーと思っています」。首位から5打差がついた。しかし、ミラクルの4文字が脳裏に浮かんでくるのは、やはり渋野日向子が渋野日向子たるゆえんだ。

 取材の最後は結果にかかわらず、笑顔で終わる。スマイリングシンデレラの魔法を篤と拝見しよう。(鈴木 孝之)
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