IDでもっと便利に新規取得

ログイン

新型コロナウイルスの感染予防対策を講じた東京ドームでは、連日、熱戦が展開されている(写真=藤岡雅樹)。

【週刊グランドスラム71】第91回都市対抗野球大会は一回戦が終了。各ブロックの注目チームは!?

公益財団法人 日本野球連盟

 11月22日に幕を開けた第91回都市対抗野球大会は、27日の第2試合で一回戦16試合を終えた。開幕戦で昨年優勝のJFE東日本、続く第2試合でも昨年準優勝のトヨタ自動車が敗れると、ベスト4の東芝と日立製作所も姿を消す。その一方では、5年ぶり出場のENEOSが史上初となる大会通算100勝をマーク。西部ガスが5回目の出場で初勝利を挙げ、四国銀行は初出場のハナマウイを相手に13年ぶりの白星を手にした。
 新型コロナウイルスの感染拡大による活動自粛をはじめ、思い通りに練習できなかった影響がある中、ファンを元気づけられる戦いを見せようと全力プレーに徹する選手たちには頭が下がる思いだが、4つのブロックで印象に残ったチームについて書いてみたい。
 日程的には有利だが、ベスト8までの2試合でかなり消耗すると見られていたAブロックでは、NTT西日本の安定感が光った。先発の濵崎浩大は、5年前にも東芝から完投勝利を挙げており、今回も緩急を駆使した投球で強力打線を沈黙させる。一方の打線では、日本製鉄広畑から補強し、四番を任せた西川雄大が大爆発。先制ソロ本塁打に続いて満塁の走者を一掃する二塁打を放ち、打線を波に乗せた。手堅さと思い切りのよさを上手く使い分ける大原周作監督の采配も冴えており、二回戦では投打にバランスのいいHonda鈴鹿とどんな戦いを繰り広げるか楽しみだ。
 Bブロックでは、打線が好調のHondaが走るか。昨年の日本選手権で最高殊勲選手賞に輝いた大阪ガスの阪本大樹を攻略し、1イニングに12者連続出塁で11点を挙げた打線の破壊力は抜群。どの打者も思い切りよくスイングしてくるゆえ、対戦する投手は慎重にならざるを得ない。その微妙な心理の動きも、結果を左右するはずだ。井上彰吾、佐藤竜彦、辻野雄大のクリーンアップを中心に、二回戦ではENEOSの投手陣にどう挑むか注目しよう。

どのチームにもある不安要素をどう封じ込めるか

 投手力がカギを握ると思えるCブロックでは、東京二次予選、伊勢・松阪大会と磐石な戦いを続けているJR東日本が、5試合を戦い抜く底力を備えていると感じる。三菱自動車岡崎との一回戦でも、先頭打者本塁打で先制された嫌なムードを、その裏に逆転して払拭。追いつかれても辛抱強くチャンスを探り、9回裏に先頭の渡辺和哉が二塁打を放つと、送りバントを失敗した佐藤拓也がサヨナラ2ラン本塁打で勝利を決めた。阪神からドラフト2位指名された伊藤将司、マウンド度胸満点の西田光汰を軸に、東京ガスから高橋佑樹と臼井 浩を補強した投手陣は質、量ともに大会屈指。打線が流れを引き寄せられれば、一気に頂点を狙えるだろう。ただし、二回戦のHonda熊本も勢いに乗っている。
 そして、昨年4強の日立製作所をワンサイドで撃破したヤマハも、2016年の日本選手権を制した時に雰囲気が似ている。準優勝した伊勢・松阪大会から投打に充実しており、打線は火が点くと手をつけられない。二回戦からは4連戦になるものの、多彩な投手陣で十分に乗り切れる。NTT東日本との二回戦を突破できれば、30年ぶり4回目の黒獅子旗もグッと近づきそうだ。
 とはいえ、百戦錬磨の先発投手が、思わぬことから大炎上してしまうのも大舞台の怖さ。どのチームも抱えているであろう不安要素を封じ込め、普段通りの戦いをできるか。ベスト8をかけた熱い戦いからは目が離せない。
(文=横尾弘一)

関連リンク

クラブ名
公益財団法人 日本野球連盟
クラブ説明文

1949年に設立した社会人野球を統轄する(公財)日本野球連盟の公式アカウントです。全国の企業、クラブチームが所属し、中学硬式や女子野球の団体も加盟しています。1993年から刊行している社会人野球オフィシャル・ガイド『グランドスラム』の編集部と連携し、都市対抗野球大会をはじめ、社会人野球の魅力や様々な情報を、毎週金曜日に更新する『週刊グランドスラム』などでお届けします。

スポナビDo

新着記事一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント