渋野日向子『61点』 13番で悔やむ

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 終わりよければ、すべて良し。渋野日向子は、この日も目標の3アンダーをクリアした。ところが、意外なほど自己採点は厳しい。「61点です。締めが悪いのは、2日連続。やるんじゃねぇ、といいたい気分」と理由を明かす。前日の17番に続き、18番でボギーを叩いたことを指しているのだろう。

 前半は好調だった。「危なげなし。ボギーを打つ要素がなかったです」と抜群の安定感で折り返す。その勢いをそのままに後半も10、11番で連続バーディーを決める。同組でプレーする原英莉花とのデッドヒートは見どころ十分。「お互いのいいところを認め合い、切磋琢磨していた」という。

 しかし、好事魔多し。ちょっとしたミスが勝負の流れを微妙に変えてしまう。パー5の13番、2オンに成功したが、3パットのパー。「気持ちはまったく切れなかったけど、やはり悔やむところです」とフーッとため息をついた。続く、14番でボギーとして、最終18番でもボギーフィニッシュは、ちょっと痛い。「ラインは自分でも、納得。せっかく、猫から運をもらって10、11番のバーディーがきたけど、締めが悪いのは誰でも気分が悪いですよね」。

 第1日のホールアウト後、黒猫とたわむれ腹のあたりをなでると、すっかりなついてしまったのだ。ファンに限らず、動物からも愛される。幸運を招き猫。予選ラウンドの借りは、決勝ラウンドできっちりと返せばいい。

(鈴木 孝之)
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