熾烈を極める昇格争いもいよいよ佳境! 昇格圏内に浮上した相模原は、勝点3差に迫る鳥取との大一番に挑む【プレビュー:明治安田J3 第30節】

Jリーグ
チーム・協会

【©J.LEAGUE】

今季の明治安田生命J3リーグも残すところ5試合となり、残り1枠となった昇格争いはいよいよ佳境を迎えている。

今節最大の注目試合は、2位の相模原と6位の鳥取の直接対決だろう。両者の勝点差はわずかに3で、この試合の結果次第では立場が入れ替わる可能性もある。相模原は前節、鹿児島に競り勝ち、14試合負けなしとした。この間8失点と、なにより堅い守りが光る。一方の鳥取は前節、八戸に競り負け、連勝が3でストップした。それでも今季限りで引退を表明しているフェルナンジーニョがゴールを決めたのはポジティブな材料だ。前回対戦では相模原が1-0で勝利したが、果たして今回はいかなる決着を見るか。

3位の長野と7位の今治も注目の一戦だ。相模原を1ポイント差で追う3位の長野は、前節、沼津に競り負け2連敗となった。2試合無得点の攻撃陣が意地を見せたいところ。今治も2位の相模原とは勝点4差で、昇格の可能性を残す。前節は福島に敗れ、6試合ぶりの黒星を喫した。終了間際の失点で敗れただけに、最後まで強度の高い守備を保てるかがポイントとなりそうだ。

2位に勝点1差で4位の岐阜は、讃岐の本拠地に乗り込む。前節は藤枝に競り勝ち、2連勝を達成した。ともに結果を出した川西 翔太と富樫 佑太に今節も期待がかかる。一方の讃岐も、前節はYS横浜に勝利した。守備の安定は備わるだけに、岐阜の攻撃を粘り強く凌ぎ、一発のチャンスにかけたい。

5位の熊本は正念場を迎えている。2位との差は3ポイントながら、ここ5試合勝利から見放されている。今節の相手は、すでに優勝を決めている秋田。前節に富山に敗れ、無敗記録がストップしたが、安定した守備が保たれるチームだ。熊本とすれば持ち前の攻撃力を示し、秋田の堅守をいかに打ち破れるか。エースの谷口 海斗にかかる期待は大きい。

富山はホームにC大23を迎える。前節は秋田に初黒星をつけ、2連勝と勢いに乗る。値千金の決勝ゴールを奪った平松 宗が今節もカギを握りそうだ。対するC大23は5試合勝利がなく、最下位から抜け出せていない。それでも前節は上位の熊本と1-1で引き分けた。こちらは同点弾を決めた新保 海鈴が注目選手となる。

鹿児島はアウェイで岩手と対戦。前節は相模原に競り負け、9位に後退。1年でのJ2復帰は困難な状況となった。失点が続く守備組織に修正が求められるだろう。岩手は前節、G大23に競り勝ち、4試合ぶりに勝点3を手にした。得点力に課題を残すなか、モレラト、ブレンネルの外国籍コンビの爆発が待たれる。

福島はホームに沼津を迎える。前節は今治に競り勝ち、これで4試合負けなしとした。田村 亮介、イスマイラ、トカチの3人が好調を維持しており、今節もこの前線トリオが重要な役割を担うだろう。対する沼津も前節、長野を下し、状態は悪くない。守備の安定に加え、染矢 一樹が調子を上げてきたのも好材料。このナンバー10が今節も大仕事をやってのけるか。

藤枝はホームでG大23と対戦。前節は岐阜に敗れ、5試合ぶりの黒星を喫した。得点は奪えているだけに守備陣が意地を見せられるか。G大23は8試合勝利がなく、現在は2連敗中。こちらは2試合連続無得点の攻撃面に修正を図りたい。

八戸はホームでYS横浜と対戦する。前節は鳥取を下し、6試合ぶりに勝利を手にした。その試合で決勝点を決めながら、今季限りでの現役引退を表明した須藤 貴郁が、今節も輝きを放てるか。一方のYS横浜は13試合勝利なし。前節も讃岐に敗れ、好転のきっかけを見出せなかった。今節は10番を背負う柳 雄太郎が出場停止となるなか、代わってピッチに立つ選手が意地を見せられるか。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が運営するJリーグの公式サイトです。日程、結果、順位表、試合の速報などの試合に関連する情報はもちろん、Jリーグに最近興味を持った人から毎週末スタジアムに足を運ぶ熱狂的なファン・サポーターまで、みなさんにJリーグをもっと楽しんでいただける様々なコンテンツを掲載しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント