世紀の一戦! ジャパンCを制する馬は?
【2018/11/25 東京11R ジャパンカップ(G1) 1着 1番 アーモンドアイ(1番人気)】
人気・単勝オッズ別成績
■表1 【人気・単勝オッズ別成績】
性齢別成績
■表2 【性齢別成績】
枠番・馬番別成績
■表3 【枠番・馬番別成績】
前走レース別成績(3着以内馬を出したレース)
■表4 【前走レース別成績(3着以内馬を出したレース)】
なお、この条件から外れる9月のオールカマー(G2・中山芝2200m)組は過去10年で該当馬2頭のみだが、2016年のゴールドアクターが3番人気4着、昨年のレイデオロが1番人気で11着と上位人気で馬券圏外に敗退した。また、凱旋門賞組の好走馬は3頭とも日本馬。外国馬は凱旋門賞以外の組も含め【0.0.0.36】と好走がない。
前走天皇賞(秋)組の前走着順別成績
■表5 【前走天皇賞(秋)組の前走着順別成績】
前走天皇賞(秋)以外の国内レースからの好走馬
■表6 【前走天皇賞(秋)以外の国内レースからの好走馬】
また10頭中7頭は、東京芝2400mのG1で3着以内に好走した経験があった。残る3頭は2016年の前走G2組3頭だが、キタサンブラックは前走・京都大賞典優勝、サウンズオブアースは芝2400mのG2で2着2回、そしてシュヴァルグランは日経新春杯2着など芝2400mでは【3.1.0.0】。最低限、ジャパンCと同距離のG2で勝ち負けを演じるくらいの実績は必要だ。
【結論】
同じく牝馬・アーモンドアイは、過去10年で複勝率83.3%を記録する前走・天皇賞(秋)の優勝馬。ただ表5本文で記したように、2005年以降は天皇賞(秋)とジャパンCを連勝した馬がおらず、両レース1位入線馬もここ9年は出てない点が懸念材料になる。
また、牡馬・コントレイルの菊花賞組は過去10年で【1.0.0.4】だが、ローズキングダム(菊花賞2着)の優勝はブエナビスタの降着があった2010年のことで、こちらも近9年勝利なし。そして菊花賞馬による同年のジャパンC優勝は、ジャパンCが創設された1981年までさかのぼっても皆無である。
アーモンドアイ、コントレイルとも「馬券候補」としてみれば大きな減点材料はないが、「1着候補」となるとデアリングタクトが優位。一角崩しがあるとすれば、前走・京都大賞典を制したグローリーヴェイズだろう。東京コースこそ未経験ながら、他場の芝2400mでは香港ヴァーズ(G1)など重賞3勝。同じ京都大賞典組でこのレースを制したキタサンブラックやシュヴァルグランを上回る距離実績を残しており、一発の魅力は十分だ。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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