【フットサル/F1名古屋 vs すみだ】合計7得点が生まれた乱打戦は王者・名古屋が試合を制し開幕9連勝!

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【高橋学】

11月22日(日)、Fリーグ2020-2021 ディビジョン1の名古屋オーシャンズ vs フウガドールすみだが武田テバオーシャンアリーナで行われ、ホームの名古屋が4-3で勝利。試合後、オンラインで記者会見が行われ両チームの監督とキャプテンが出席しました。

難しいゲームの中でも勝ち点3を獲得し前へ進んでいける

フエンテス監督(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。


両チームともに最初から勝利にこだわったタフで強度の高いゲームでした。私たちのパフォーマンスとしては、第1ピリオドはいい形で入れました。ですが私たちが上げていかないといけないところで苦戦してしまった。レベルを落としてしまったところがありましたがその中でもうまくゲームをコントロールしてくれました。

第2ピリオドは私たちの良さを出すことができ、そこから少しずつ主導権を握っていけた。また非常にいい終わり方ができたのではないかと思います。パワープレーに関してもほぼ完璧な固い守備ができたと思います。相手がボールを持ってもしっかりとプレッシャーもかけることができました。そこの部分で一番良かったのは、ゲームの中で相手が有利に先手を打ってくる時間帯もあった中そこで耐えて、自分たちのリズムを作り直せたこと。そこで先手を打ち、どんどん自信もつくことができた。

言い訳にすることはできませんが4週間もゲームがなかったので、試合の感覚が少し鈍っていました。その中でもこのようなパフォーマンスを発揮できて、難しいゲームの中でも勝ち点3を獲得し前へ進んでいけることは非常に良かったです。

──今日がデビュー戦だったガブリエル・ペネジオ選手の評価と2-2と同点にされた場面で投入した意図は?

非常に良かったと思いますし満足しています。ブラジルは日本とは状況が違い、ロックダウン中は完全に家から出られない状況。さらなるストレスがあったはずです。彼も1年近くプレーができていない状況で、練習すらできない期間もあった中シーズンの途中で合流したという背景が彼にはあります。慣れていない国、大会、スタイル……いろいろな適応しなければいけない状況の中でのデビュー戦でした。今日のプレーはゲームに戻るためのファーストステップだと思っています。

第1ピリオドはある程度ゲームのコントロールができている時間帯に、彼がゲームの感覚を少しでも戻せるように投入させました。第2ピリオドはポイントでゲームの流れを変えるとちう意味で使いました。相手にとって情報の少ない選手です。2セットで回していましたが、変化を起こすという意味で起用しました。

星翔太(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。


今日は今年、最初で最後の有観客でのホームゲーム。開催するに当たってスタッフやお客さんも含め、新しいルールを守って試合できたことは良かったと思います。

試合の内容に関しては監督の言った通りで、いい部分も悪い部分もありました。ただ、試合の中で成長していくことを今シーズンは求められている。第1ピリオドよりは第2ピリオドの方が良かったです。ですがもっともっと良くしていかなければいけないと思っています。勝ち点3を取ってもっと成長できる一週間を迎えられたことはよかったと思います。

──試合がない間に星龍太選手や吉川智貴選手がケガをしてしまい、今日は自身がキャプテンマークを巻いて初の有観客試合に臨みました。

試合が始まる前のアップでは楽しみだけど、少しソワソワするという感じがありました。それは、お客さんがキラキラした目でピッチを見ていて、「久しぶりに生で見れるぞ」という期待感のようなものを感じました。試合では声は出せませんが展開に対しての拍手が起きて、今日は激しく点を取り合った試合だったので熱が伝わってきた。なので最後の時間まで走れました。

あと、ケガ人の2人は名古屋オーシャンズにとっても日本代表にとっても大事な選手です。2人がいないことはもちろん大きいですが、名古屋オーシャンズは勝つことを指名づけられています。今いる若い選手を含め、それぞれ違う武器があってチームの勝利に貢献できる選手が揃っている。僕は監督ではないので選ぶ側の人間ではないですが、僕はそういう選手たちを信頼しているし、みんなの力が今日の勝利に繋がりました。お客さんにもその力強さは伝わったかと思います。今日の試合を乗り越えられて、2人がいない中でもステップアップしていけるし、2人が戻って来ればより強くなるはずです。今日は出ていないアム(スパウット・トゥエンクラーン)選手も加わって競争は厳しくなりますがもっともっと良くなっていくと思います。

選手たちは120%戦ってくれた

須賀雄大監督(フウガドールすみだ)

──試合を振り返って。


個人的に、名古屋と何戦もやってきて「勝つならこういう試合だな」というプランがあって、選手たちはそれをしっかり理解して体現してくれていました。その中で相手に上回られてしまったことに関して、自分たちの選手が悪かったというよりかは率直に名古屋がいいチームだなと思いました。その中で相手を上回れるチャンスは何度もありました。そこを詰めていけるかどうかというところがリーグで上位にいけるか、それとも中位、下位になるのかにも関わってくる。ロッカーの雰囲気も「惜しかった」「悔しかった」というよりも勝ち点3を逃したという雰囲気でした。選手たちは120%戦ってくれたと思うし、足がつっている選手もいました。そういうファイトは非常に評価しています。次の立川・府中(アスレティックFC)戦で勝ち点3を手に入れられるかどうかでこの試合の価値も変わってくれるのかなと思います。そういう意味では前を向いて次に切り替えていきたいと思っています。

──この一戦に向けて練った対策を言える範囲で。

名古屋オーシャンズは、フットサル界のみならずスポーツ界でも特別な存在だと思っています。これだけ突出した力を持った存在は日本のスポーツ界にも多くない。私もFリーグに7年間いて、名古屋と戦い続ける中で、名古屋に勝つにはガチンコで戦うとリソースで負けている自分は後手後手に回ってしまう。如何に自分たちが優っている部分を突き詰めて練習してきました。

一つは高い位置でのプレッシングになります。名古屋オーシャンズの選手たちは非常にスキルが高いので、しっかりと自分たちでボールを保持してくれる。それは脅威にもなるし逆に言えば狙いどころでもあると思っています。うちの選手のプレッシングは非常に質が高いので、そこでは勝負になると思って意識して練習してきました。そのほかにも多々ありますが、ディティールのところだと思っています。セットプレーの一瞬の隙だったりを突いていけるか。そういう意味ではある意味選手たちは非常に冷静で、どこで勝負をして、どこは勝負を避けるか、コントラストとして出ていた試合でした。先程言った「120%でやってくれた」というのは精神論だけでなくて、戦術的な要素含めそういう評価させてもらいました。

栗本博生(フウガドールすみだ)

──試合を振り返って。


本日は、勝ち点3を取るために名古屋に来て、悔しい敗戦となりましたがまだまだリーグは続きます。目の前の一戦、一戦を大事にしながら成長していって、また名古屋にリベンジする機会があるので、そこで今日の悔しさを晴らしたいと思います。
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