渋野が絶賛した古江彩佳 2週連続Vへ65

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【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 JLPGAツアー2020-21シーズン第13戦『第39回大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が11月19日、愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山(6,545Yards/Par 71)で開幕。今季の勢いをそのままに笹生優花、西村優菜、古江彩佳が6アンダーで首位に立った。3打差の3アンダー、4位タイに勝みなみ、イボミ、河野杏奈、渋野日向子、申ジエ、イミニョン、菊地絵理香がつけている。
(天候:晴れ 気温:26.9℃ 風速:南6.2m/s)

 今季2勝目をあげたばかり。ただし、2週連続優勝へ向けて、好スタートを切った古江彩佳は当然のことのように話した。「第1日が終わっただけです。まだ、4日間大会では優勝をしていない。4日間大会で勝つ選手が、本当に強い。そういうプレーヤーになりたいです」。

 ハイライトは前半の折り返しの18番。第2打でグリーンをとらえることができない。ボールがある花道から、ピンまでは17ヤード。エッジからピンまでは、7ヤードというデリケートなショートゲームである。「勢いを殺せるところを探した。手前でクッションさせて、寄っていってくれればいい。アプローチは完璧でした」と、珍しく興奮気味に振り返る。

 連続バーディー発進を決めた。ところが、「ちょっとおかしい」と、ショットに違和感を覚えながらプレーが進行。というのも、「疲れている。きょうもギリギリの状態です。これ以上、続いたら本当にしんどかった」。フーッと大きなため息がもれた。それもそのはずだ。

 前週、伊藤園レディスゴルフトーナメント終了後、千葉県から兵庫県へ車で移動。途中の渋滞などで、午後5時30分にコースを出発したが、自宅へ戻ったのは日付変更線を超えた午前1時頃だった。加えて、「どうしても中継がみたい」。わかっちゃいるけど、やめられなかったのだろう。録画した優勝の軌跡を堪能。就寝が午前4時になってしまった。睡眠をとって、その日の夜に松山へ出発。宿舎へ到着したのが17日の午前1時という強行軍で、タフネスが自慢の20歳でも疲労の蓄積が隠しきれなかった。

 この日は小春日和のポカポカ陽気。半袖でプレーしたことから、「夏の格好、しているね、といわれました」という。また、頑張っていますねーとの質問には、「頑張ってはいないです。きょうは、運が良かった」と、照れながら語っていた。同組でプレーした渋野日向子が、「すべてにおいて完ぺき。アイアンショットではすべて攻めているわけではない。それでも、チャンスをつくる。うまい」と大絶賛。6バーディー、ノーボギーの65がお世辞ではない証だった。 (中山 亜子)
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