酒井美紀 精度で勝った古江を称賛

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

第36回伊藤園レディスゴルフトーナメント グレートアイランド倶楽部(千葉県)最終日

 6年ぶりの優勝の優勝を視界へとらえた。しかし、酒井美紀はプレーオフ3ホール目で無念の結果に。とはいえ、ベストをつくした満足感が表情に表れていた。「優勝争いをする楽しさを、また思い出した。今回は終始、落ち着いてプレーできたと思います。(プレーオフ3ホール目のバーディートライは)6メートル。元々、ロングパットを狙いに行くのは私のスタイルではない。距離を合わせ、入ればいい。そんな気持ちでした。仕方がないですね」と振り返っている。

 飛距離を捨て、ひたすら精度にこだわる。ただし、最近は、「まだ万全とはいえません。ショットが完璧ではない。それにしても今回は3日間、ノーボギー。少しだけですけど、自信がついたことは確かです」と加えた。上昇へ転じていることは今季のスタッツからも一目瞭然。フェアウェイキープ率 80.61(1位)、ダブルボギー率 0.34(3位)と、極端にミスを少なくするスタイルだ。チャン到来をひたすら待つ。その忍耐力には頭が下がる。

 また、優勝した古江について、「デサントレディース東海クラシックの第2日、同組でプレーをした。上手です。強いなぁという印象を受けた。プレーのすべてで、すべきことをしっかり行っていると思います。一緒にまわって、わくわくする選手」と賞賛。ライバルのプレーを的確に言い表す観察眼も、酒井の長所である。
(宮崎 善秀)
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