植竹希望 パーオン率がキーワード

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【<Photo:Ken Ishii/Getty images>】

 2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー第7戦『フンドーキンレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が11月11日、大分県臼杵市の臼杵カントリークラブ(6,293ヤード、パー72)で行われ、植竹希望が通算10アンダーで、首位をキープ。1打差の9アンダー、2位にリハナ、さらに1打差8アンダー、3位で小倉ひまわりが続いている。
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 3連続バーディーで絶好の滑り出し。「このままいい感じでベストスコアが出るのかなと思ったけど、そんなに甘くない」。4番で1メートルのバーディーチャンスを外し、流れが止まる。「ショットはきのうよりは良くなったけど、(第1戦で)優勝したときの方が良かった。パッティングも特別にいいとは言えないけど、安定はしていた」と、連日の5アンダーにも納得がいかない表情を浮かべた。

 しかし、安定したゴルフはスタッツに現れている。第2日のパーオン率は18分の17。昨日もグリーンを外したのは3回で、パーオン率は2日連続の1位。「グリーンが小さくてとらえるのが大変」と話す選手が多いなか、抜群の成績だ。今シーズンは、JLPGAツアーにも8試合出場。パーオン率は76.0101でイミニョンに次ぎ2位をキープする。ステップでは、昨年の62.5850で51位から、今年は前週まで83.3333で1位に大飛躍。この1年で見違えるような数字を残している。

 きっかけは、師事する松澤知加子からのひと言だった。「松澤さんに、パーオン率を上げないとバーディーパットが打てない。だから勝てないとアドバイスしていただいて、色々な球筋を練習しています。フェードにドロー、高い球に、低い球。風が吹くときや雨が降るなかで、その球筋がどうなるのか。全番手で練習しています」と話し、さらに「今年のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでは、しっかり打てていたけど、まだまだ理想にはほど遠い。前週のTOTOジャパンクラシックで最終日に全美貞選手とご一緒して、レベルの違いに愕然としました。すごく悔しかったですが、全美貞選手のスイングを見て、私がいまやっていることは間違っていないと確信しました。練習して追い付きたいではなく、追い越せるようになりたいです」と続けた。

 「ステップは帯同キャディーさんがいないので、自分でマネジメントしなければいけない。きょうは6番でクラブ選択のミス。グリーンを外してしまったけど、うまくパーで切り抜けられた。どういう攻め方をすればいいのか、考えながらラウンドしています」とマネジメント力の向上も好スコアを支える。今シーズンのステップ2勝目に明るい希望が見えている。
(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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