阪神開催となるファンタジーSを分析する!
【2019/12/1 阪神9R 万両賞 1着 1番 カリオストロ】
阪神芝1400mで行われた2歳戦の枠番別成績(2015年以降/新馬戦除く)
■表1 【阪神芝1400mで行われた2歳戦の枠番別成績(2015年以降/新馬戦除く)】
まず表1は阪神芝1400mで行われた2歳戦の枠番別成績。大外の8枠が最多の8勝をあげて勝率トップだが、連対率・複勝率では内の1〜4枠が総じて高い。特に最内の1枠に入った馬が連対率21.2%・複勝率30.8%でトップだ。今春同じ阪神芝1400mで行われたフィリーズRでは馬番1〜7番の馬が上位7着までを独占し、明らかに内枠有利の状況だった。
今年は9月の阪神開催がなかったため、7月19日以来約3か月半ぶりとなる。内ラチ沿いの状態が良いことが予想され、なおのことコースロスなく立ち回れる内枠有利の状況が考えられる。とりわけ開幕週の馬場で内有利にはたらく可能性は考えておきたいところだ。
阪神芝1400mで行われた2歳戦の脚質別成績(2015年以降/新馬戦除く)
■表2 【阪神芝1400mで行われた2歳戦の脚質別成績(2015年以降/新馬戦除く)】
また、先行馬も複勝率39.0%と逃げ馬に迫る高い率を残している。逃げ・先行馬が好成績をあげ、差し・追い込みの勝率・連対率が低いことから、直線での瞬発力よりスタートから位置を取れるテンの速さやスピードの持続性が優位なコースであることがわかる。
阪神芝1400mで行われた2歳戦の前走コース別成績(2015年以降/新馬戦除く)
■表3 【阪神芝1400mで行われた2歳戦の前走コース別成績(2015年以降/新馬戦除く)】
対して、出走数最多の小倉芝1200m組は2勝のみで、好走しても2・3着止まりが多い。1200mから1ハロン延長、平坦から坂のあるコースへ替わるなど負担が大きいのだろう。
阪神芝1400mで行われた2歳戦の種牡馬別成績(2015年以降/新馬戦除く)
■表4 【阪神芝1400mで行われた2歳戦の種牡馬別成績(2015年以降/新馬戦除く)】
少数ながら複勝率が目立つのがキズナ産駒とタートルボウル産駒。ファンタジーSに限らず、2歳戦の阪神芝1400mで注目しておきたい。なお、ディープインパクト産駒は1勝のみで、連対率・複勝率16.7%と精彩を欠いている。
阪神芝1400mで行われた2歳戦の騎手別成績(2015年以降/新馬戦除く)
■表5 【阪神芝1400mで行われた2歳戦の騎手別成績(2015年以降/新馬戦除く)】
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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