勢いを加速させる川崎Fは“多摩川クラシコ”で12連勝なるか。鹿島vs名古屋はACL出場権をめぐるサバイバルマッチに【プレビュー:明治安田J1 第25節】

Jリーグ
チーム・協会

【©J.LEAGUE】

今季の明治安田生命J1リーグも、残り10節となった。31日に第25節の7試合が開催される。ACLに出場する神戸と横浜FMの同節の試合はすでに消化されており、9月16日に行われた神戸vsC大阪は、柿谷 曜一朗のゴールを守り抜いたアウェイのC大阪が1-0で勝利。9月30日に開催された横浜FMvs鳥栖は、両者譲らず1-1の引き分けに終わっている。

11連勝中の川崎FはホームでFC東京との多摩川クラシコに臨む。直近の名古屋戦でも3-0と快勝を収め、勢いを加速させている。パスワークだけでなくセットプレーの精度も高まっており、得点パターンがさらに多様化してきた印象だ。一方のFC東京は3連敗と苦しんでいる。水曜日の柏戦でも1-3と完敗。ここ2試合で7失点と守備の修正が求められてきそうだ。2週間ぶりの試合となる川崎Fに対し、FC東京は中2日での一戦に。勝敗の行方はコンディション面にも左右されそうだ。

9試合負けなしで2位に浮上したG大阪は、ホームに札幌を迎える。前節も柏に競り勝ち、2連勝を達成。堅い守りに加え、パトリックが調子を上げてきたのも好材料だ。一方の札幌も2連勝と復調してきた。2試合連続完封勝利と守備の安定が好転の要因だろう。こちらは前節も結果を出したアンデルソン ロペスがカギを握りそうだ。

勝点45で並び、ACL出場圏内とは3ポイント差に付ける鹿島と名古屋の対決も、今節の注目カードとなる

鹿島と名古屋の上位対決も、今節の注目カードとなる。勝点45で並び、ACL出場圏内とは3ポイント差に付ける。ともに勝利が求められる重要な一戦となるはずだ。鹿島は前節、広島を下し、2連勝を達成。豪快な一撃を決めたエヴェラウドが、今節も重要な役割を担うだろう。対する名古屋は前節、仙台に競り勝ち、連敗を食い止めた。強度の高い守備を保ち、鹿島の攻撃を封じることが最重要テーマとなる。

柏はホームに清水を迎える。水曜日の試合ではFC東京に快勝を収め、状態を上げている。中2日での戦いとなるが、今季初ゴールを含む2得点を挙げたクリスティアーノが再び爆発するか。清水は前節、鳥栖と引き分け、連敗を5で食い止めた。それでも6戦未勝利と、苦しい状況は続いている。守備的な戦いを展開するなか、ジュニオール ドゥトラとカルリーニョス ジュニオの2トップにかかる期待は大きい。

2連勝中の浦和は大分の本拠地に乗り込む。前節はC大阪の堅守を打ち砕き、3-1と快勝。ここ2試合で9得点と際立った攻撃力を示している。3試合連続ゴール中も興梠 慎三が今節も大仕事をやってのけるか。対する大分は3戦未勝利と状態は下降気味。この間、オウンゴールの1点のみと決定力不足に苦しんでいる。田中 達也、高澤 優也ら攻撃陣の奮起が求められてきそうだ。

湘南はホームで横浜FCと対戦。3試合負けなしと、復調の気配を示している。もっともエースの石原 直樹が負傷離脱したのは小さくないダメージだ。前節、結果を出した指宿 洋史に再び期待がかかる。横浜FCは前節、札幌に0-3と完敗。隙を見せた守備組織の修正が求められるだろう。

仙台は15試合勝利がなく、最下位に沈む。今節はホームに広島を迎える。水曜日の一戦では、2点のビハインドを追いつきながらも終盤に力尽き、神戸に2-3で競り負けた。結果が出ない状況に加え、怪我人も増えており、台所事情は厳しいが、それでもチーム一丸となってこの苦境を乗り越えたい。一方の広島も水曜日に試合を行い、中2日でのゲームとなる。その試合では横浜FMに3-1と快勝。存在感を増す浅野 雄也が注目選手となる。

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が運営するJリーグの公式サイトです。日程、結果、順位表、試合の速報などの試合に関連する情報はもちろん、Jリーグに最近興味を持った人から毎週末スタジアムに足を運ぶ熱狂的なファン・サポーターまで、みなさんにJリーグをもっと楽しんでいただける様々なコンテンツを掲載しています。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント