エル・クラシコで共演する次世代のクラック、ファティとビニシウス
【(C)LaLiga】
3月にサンティアゴ・ベルナベウで行われた前回のクラシコは、20歳のブラジル人FWにとってキャリアで最も重要な一戦の一つとなった。
0ー0で迎えた71分。トニ・クロースの縦パスを受けてペナルティーエリア内に侵入したビニシウスのシュートは、飛び込んだジェラール・ピケの足をかすめてゴールネットを揺らした。このゴールをベンチから眺めていたファティは終盤に途中出場したが、0ー2の敗戦を覆すための時間は残されていなかった。
前回のクラシコはビニシウスが先制点、マリアーノが終了間際に追加点を決め、2ー0でレアル・マドリーが制した 【(C)LaLiga】
ラ・リーガ初ゴールはデビュー2戦目のオサスナ戦で、クラブ史上最年少記録を更新する16歳と304日でゴールネットを揺らした。昨年12月のインテル戦ではチャンピオンズリーグ史上最年少ゴールも記録。今年9月にはスペイン代表でデビューし、同国の最年少ゴール記録を95年ぶりに更新している。
今季はビジャレアルとのシーズン初戦で2ゴールを挙げると、続くセルタ戦でも2戦連発となる先制点を獲得。昨季のデビューから27戦目にして、17歳のうちにラ・リーガ通算10ゴールに到達してしまった。
第3節セルタ戦で2戦連発となる先制点を決めたファティ 【(C)LaLiga】
昨季はシーズン初ゴールを挙げた第6節オサスナ戦から貴重な先制点となるPKを獲得した30節レアル・ソシエダ戦まで、クラシコ以外にもシーズンを通して随所に重要な役割を果たし、タイトル獲得に貢献した。今季も途中出場で決勝点を挙げた4節バジャドリー戦に続き、5節レバンテ戦で自身初の2戦連発となる先制点を記録している。
ビニシウスは5節レバンテ戦で自身初の2試合連続ゴールを記録 【(C)LaLiga】
それぞれのチームで欠かせない存在となりつつある2人は、今や世界中のフットボールファンから注目されるようになっている。24日のクラシコは、両クラブの次代を担う彼らがまた一歩スターダムへと近づくための、新たなチャンスとなるはずだ。
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