復調 香妻琴乃が首位発進

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 2020-21年JLPGAステップ・アップ・ツアー第5戦『かねひで美やらびオープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)が10月8日、沖縄県名護市・かねひで喜瀬カントリークラブ(6,552ヤード、パー72)で開幕。JLPGAツアー1勝、ステップ2勝の香妻琴乃が5アンダーで単独首位に立った。2位は2アンダーの西木裕紀子。
(天候:曇り時々雨 気温:26.6℃ 風速:6.1m/s)

 復調は本物。前週の山陽新聞レディースカップ最終日、ステップレコードタイ記録の9ホール最少ストローク30をマークした香妻琴乃が、ノーボギーラウンドを展開した。「アイアンショットが素晴らしく良かった」と、前半はすべてパーオンに成功。「すべて5メートル以内にはつけた。でも、芝目を意識し過ぎたのかもしれない。2、3メートルにつけてもずっと入らない。少しストレスがたまった前半でした」。

というのは、沖縄県のコースで使用されている高麗芝ではなく、日本初導入の芝種・シーショアパスパラムへ戸惑ったからだろう。とはいえ、パッティングの名手である。2014年の平均パット数は1.7586で堂々の1位に輝いた。

「11番で、強気のパッティングを思い出した」という。2.5メートルを沈め、弾みをつけた。「それ以降、読みとタッチがピッタリと合ったと思います」。やはり、ノーボギーラウンドは満足感が違う。

 今シーズン、JLPGAツアー5試合で予選通過がない。「いままでは、ミスをしたら、とにかくいいスイングをーと思ったけど、前週からいいショットでなくても、スコアが良ければいいと解釈を変えた。それが、たくさんのバーディーにつながったのでしょう。自信を持てと言い聞かせながらプレーできたことも大きい」という。

 コロナ禍で無観客試合。ただし、SNSなどを通じ、ファンの声援が支え続ける。「今年はファンの皆さんにここまでお会いできないけど、応援のメッセージはやはり励みになります。去年は、腰や肩を痛めていい成績を残せなかったけど、やっと私らしいプレーができるようになりました」と胸を張った

 今大会、大会公式HPで選手への応援メッセージを募集。ファンの声を直接、選手に届けている試みを行っている。この日、16時までで最も多いメッセージを受け取ったのは、香妻だった。期待を背に、完全復活へ奮闘中だ。(新納 智明)
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