原英莉花 7バーディーで独走『心で笑った』

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 公式競技『日本女子オープンゴルフ選手権』(賞金総額1億1,250万円・優勝賞金2,250万円)大会第3日が10月3日、福岡県宮若市のザ・クラシックゴルフ倶楽部 キング・クイーンコース(6,761ヤード/パー72)で行われた。66をマーク、通算12アンダーで原英莉花が首位。4打差をつけ最終日へ臨む。2位は、通算8アンダーの小祝さくら。
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 原英莉花が独走態勢を構築したのは、9番だった。前半の締めくくりである。8Iの第2打は12メートル。とても、バーディーチャンスとはいえない。「第1日に3パットした難しいグリーン。ラインを深く読んで、とにかくタッチだけを合わせる」。しかし、ボールはカップヘ向かっていく。見事なスーパープレーで8番に続き、連続バーディーを奪った。

 自慢の飛距離より、パッティングの名手であることをアピール。前半で5バーディーの猛チャージを披露した。「1番でバーディースタート。そして、2番でもちょっと危ないパーパットを入れたことが大きい。おかげで、流れがすごく良かった。きょうは、攻めのプレーをすることを心掛けた。かといって、ミスにつながるようなプレーをしないよう慎重に、です。表情はカタくみえても心で笑っていた。とにかく、今大会は毎日、プレーが楽しい」と語っている。

 ただし、1日は長い。それほど良いことばかりは続かない。「後半、15番から残り4ホールで、もっとスコアを伸ばすつもりでいた。コースは難しい。だから、ピンの下から攻めることを徹底した」という。見せ場は2つあった。15番で決めた8メートルのバーディー。さらに、パー3の17番では8ヤードのチップインは、タメ息が漏れるほどの素晴らしさだ。

 「先週はオープンウイーク。パッティングのデータをとった。バックスピンがかかる傾向があり、とにかくストロークで、ボールの回転がまっすぐになるように修正。手元を下げ、肩でストロークをするように意識して、しっかりボールを前へ回転させるようにした」と、ゲキ変の秘密を解説する。

 さらに、今大会から使用するアイアンは、「ジャンボ(尾崎)さんから、弾道が高く、今までで一番いいと言ってくださった。おかげで自信をもってプレーができている」。2位の小祝さくらへ4打差をつけた。単独首位で迎える最終日、最終組は自身初の経験だが、「攻めて、攻めて、もっと差をつけます」。歯切れの良い言葉で締めくくった。
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