渋野の後輩 石川怜奈がプロ初V

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【<Photo:Ken Ishii/Getty images>】

 2020-21年JLPGAステップ・アップ・ツアー第4戦『山陽新聞レディースカップ』(賞金総額3,000万円、優勝賞金540万円)大会最終日が10月2日、岡山県玉野市・東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ(6,362ヤード、パー72)で行われ、ルーキーの石川怜奈が通算12アンダーでステップ・アップ・ツアー初優勝。第2日まで首位の小川陽子は、通算11アンダーの2位に終わった。(天候:晴れ 気温:23.8℃ 風速:2.8m/s)

 18番の最終パットまでもつれたデッドヒート。奇しくも、優勝争いはともに広島県福山市出身だった。石川怜奈は、「優勝した実感は全然ない。けさ、(渋野日向子から)自分らしくーとLINEをいただいた。激励通り、きょうは自分らしくプレーできたと思います」と高校の先輩、渋野日向子のエールをパワーに変えたという。

 勝負はバックナインへ。「一番うれしかった」と振り返るのは10番、5メートルのバーディーパットが決まったことだ。ここで一気に集中する。「自分のプレーのことだけを考えた。まったく他の選手のことが気にならない。これがゾーン…。そんな感じで集中していたと思います」と振り返る。

 3日連続で68をマークした。今大会まで、60台をマークしたことは、「5回あったかという程度です」と前置きし、「3日間60台のスコアは、もちろん初めて。今回、優勝はできたけど、毎日が不安ばかり。ゴルフは楽しいーではなく、怖いと思っている」と浮ついた気持ちはない。

 「ゴルフ以外はプラス思考。でも、最終プロテストに合格したときは浮かれていたけど、ステップがこんなに厳しいとは予想外。前週、ようやく初めて賞金を稼ぐことができました。まさか今週、優勝できるなんて…」とプロ入り4戦目の初優勝にビックリ。一躍、賞金ランキングがトップへ躍進した。これからが勝負だ。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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