鮮やかな逆転 沖せいらがバースデーV

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー第3戦『2020中国新聞ちゅーピーレディースカップ』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)大会最終日が9月25日、広島県廿日市市・芸南カントリークラブ(6,460ヤード、パー72)で行われ、沖せいらが逆転V。通算9アンダーでステップ・アップ・ツアー初優勝を飾った。2位タイは通算8アンダーの植竹希望、岩橋里衣、岸部桃子。
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 9番から3連続バーディーを奪って首位へ。「10、11番はともに手前2メートルに付け、きっちりと攻めることができた。18番はラインが違ったけど、攻めた結果です」と満足そうに話した。なんといっても、バースデーV。これ以上のプレゼントはない。

 最終日、首位から2打差のスタート。「(コーチの)佐伯三貴さんから、80打っても、90を打っても怒らない。攻めてきなさい。思いきりやって、誕生日を祝ってきなさいーと、激励されました。きょうは、ひたすら攻める。それだけを考えた」という。28歳を迎えたこの日は、輝いていた。

 振り返れば、第2日の18番から何かが違ったのだ。パー5の第3打をカップイン。イーグルフィニッシュを決めた。「27歳、最後のショットは108ヤード。いい締めくくりができました」と、とびっきりの笑顔が印象に残る。

 その上で、「去年まで、バーディーの後にボギーを叩くことが多かった。ラウンド中、三貴さんのパーでいいんよ。絶対、チャンスが来るという言葉が頭に浮かんだ。おかげで、メリハリのあるゴルフができたと思います」という。

 佐伯との出会いは2018年5月。「大学の先輩です。最初はあいさつがないと怒られて…。中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンで、ご一緒に練習ラウンドをすることがきっかけでした。昨シーズンで一線を退いても、19年の平均パット数はトップ5に入っていた。私はパッティングが苦手。細かいところまでわかりやすく、教えてくださいます」。次週は岡山で山陽新聞レディースカップへ出場予定。2週連続優勝が視界へ入った。
(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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