明治安田生命Ｊ２リーグは、水曜日にシーズンの折り返しとなる第21節が行われる。

首位を快走する北九州は、ホームで水戸と対戦。前節は山形を下し、3連勝を達成した。エースのディサロ 燦シルヴァーノに5試合ぶりに得点が生まれたのは好材料で、勢いをさらに加速させていきそうな気配だ。水戸は前節、琉球に逆転負けを喫した。隙を見せた終盤の戦いに修正が求められるだろう。

2位に浮上した徳島は、アウェイで大宮と対戦。4試合負けなしで、北九州を勝点4差で追走する。ここ4試合でわずか1失点。一方でエースの河田 篤秀も得点を量産しており、攻守両面に隙は見当たらない。その徳島をホームに迎える大宮は、5試合勝利がない。この間わずか2得点と、攻撃面のテコ入れを図りたいところだ。

3位の長崎は、町田の本拠地に乗り込む。前節は松本と引き分け、5試合勝利なしとなった。2点のリードを守り切れなかった前節の反省を生かし、再浮上を狙う。町田も3試合勝利がない。課題の得点力不足の解消が、巻き返しのテーマとなる。

福岡は5連勝で4位に浮上。今節はホームに群馬を迎える。5試合でわずか2失点の堅守が光り、攻撃面も機能する。勝負強さも備わりつつあるチームは、さらなる上位進出も視野に入れる。一方の群馬も2連勝と調子を上げている。田中 稔也と大前 元紀の2トップに、今節も大きな期待がかかる。

甲府は5試合負けなしで、この間すべて無失点。しかしここ2試合はスコアレスドローと勝ち切れていない。得点力不足の課題をいかに解消していくのか。攻撃陣の奮起が求められる。その甲府をホームに迎える磐田は、3試合勝利なし。前節は栃木に逆転負けを喫した。甲府の堅守を上回る攻撃力を示しつつ、隙を見せた守備の修正もテーマとなるだろう。

京都は4戦負けなしと好調を維持する。4試合連続クリーンシートと守備力の安定が際立つ一方で前節は、甲府とスコアレスドローに終わった。ピーター ウタカと野田 隆之介の両ストライカーが、攻撃に勢いをもたらされるか。対する栃木は前節、磐田に逆転勝利を収めた。およそ2か月ぶりにゴールを決めた矢野 貴章が今節もカギを握りそうだ。

愛媛はホームに新潟を迎える。前節は群馬に敗れ、これで3連敗となった。この間無得点の攻撃陣が意地を見せられるか。新潟も2連敗と元気がない。北九州、徳島と上位相手に力の差を見せつけられた格好だ。守備の安定は備わるだけに、こちらも攻撃面の修正が求められそうだ。

千葉は2連勝と復調の気配を見せる。2試合連続ゴール中の川又 堅碁にかかる期待は大きい

千葉は2連勝と復調の気配を見せる。今節は山口とホームで対戦。2試合連続ゴール中の川又 堅碁にかかる期待は大きい。山口は前節、東京Ｖに競り勝ち、8試合ぶりに勝点3を手にした。2ゴールを決めた浮田 健誠が巻き返しのキーマンとなる。

松本はホームで琉球と対戦。3試合連続引き分けと勝ち切れない試合が続く。それでも前節は終盤に追いつく粘りを見せ、長崎と引き分けた。失点が増えている立ち上がりをゼロで凌ぎ、後半勝負に持ち込みたいところだろう。琉球も前節は終盤の2ゴールで水戸に逆転勝ち。殊勲の上原 慎也が今節も結果を残せるか。

金沢は4試合勝利がなく、前節は福岡に競り負けた。4試合連続で1得点と、追加点を奪うことが勝利への近道となる。一方の東京Ｖも2連敗と調子は下降気味。失点が増えている守備組織の修正がテーマとなりそうだ。

岡山はホームに山形を迎える。4試合勝利がなく、前節は千葉に競り負けた。得点力不足の課題をいかに解消していくのか。有馬 賢二監督の手腕に注目が集まる。対する山形は5試合勝利から見放されている。こちらも課題は得点力。同じテーマを抱えるチーム同士の一戦は、先制点が大きなカギを握るだろう。