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若者の育成の仕方7 現代教育学の基礎でもある『エミール』

BOATRACE

1712年にスイスのジュネーブで生まれた偉人にジャン・ジャック・ルソーという人物がいる。
童謡『むすんでひらいて』の作曲者だが音楽家ではない。思想家であり哲学者である。
明治時代、中江兆民が記した『民約論』は兆民独特の味付けがあるものの、ルソーの『社会契約論』の翻訳本といっていい。

(中江兆民の民約論 自筆原本)

30歳でフランス・パリに移り住むと、『カフェ』で多くの思想家と出会ったとされる。
『カフェ』はいまの『喫茶店』と言い換えることができるが、コーヒーを飲むだけの場所ではなかった。元々は『コーヒーハウス』と呼ばれ、社交場として、自由闊達に意見交換する場所として賑わった。
明治維新後、その文化は日本にも入り、後に『サロン』と称される知的社交場に変化していくことになる。

民主主義など、現代社会に続くさまざまな『原点』を提起したルソーだが、その膨大な著作の中に『エミール』という教育論がある。

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それは、「近代教育学のバイブル」とよばれ、保育や教育に係わろうとする者のほとんどが一度は耳にし、また精読の必要がある書として世界的に確立されている。

岩波新書で上・中・下の3巻にわたる学術書をかいつまむことはできないが、恣意的な作為に対する警鐘は一貫している。自己実現や利益確保に執着することを戒めているのだ。

『名誉や権力・富・名声といった社会的評価から自分を測るのではなく、自分の中に価値の基準をもっていること』
『“自分のため”と“公共のため”という折り合いにくい二つを両立すること』
このふたつをもって『自由な主体』ができあがるとルソーは説いている。
そのために幼少期から青年期にかけていかにあるべきか、小説風に書き記しているのだ。

また、『自然』『人間』『事物』の三つの力を人間の成長や発達をもたらすものとして取りあげ、調和させていくことの重要性も説いているが、何かに似ていないだろうか。

ボートレースである。
『自然』…天候などのコンディションやモーター抽選といった自分ではどうにもならないこと
『人間』…自分の志向や能力ばかりか、戦う相手との兼ね合い、さらには応援し支えてくれる人の存在
『事物』…モーターなどの競技の道具をはじめ、個々に違うレース場の形や水の在り方
である。

さらに…
『名誉や権力・富・名声といった社会的評価から自分を測るのではなく、自分の中に価値の基準をもっていること』を『成績や実績といった結果から選手を測るのではなく、選手自身の中に、こういうレースをしたいという価値の基準をもっていること』と読み替えられないだろうか。

『“自分のため”と“公共のため”という折り合いにくい二つを両立すること』は『”自分のため“と”ファンや社会のため“という折り合いにくい二つを両立すること』となる。

いずれも難問だが、答えがなかなか出ないことを楽しみとするボートレースファンはきっといるだろう。
…できたら選手にも考えてほしいな…

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