【両チーム記者会見/フットサル 第17節 名古屋 vs 北海道】接戦となったロースコアゲーム。均衡を破ったのは名古屋のパワープレー!

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チーム・協会

【高橋学】

9月20日、武田テバオーシャンアリーナでFリーグ2020-2021 ディビジョン1 第17節 名古屋オーシャンズ vs エスポラーダ北海道の試合が行われ、2-1で名古屋が勝利した。試合後、オンラインで記者会見が行われ両チームの監督とキャプテンが出席した。

勝ちきれたことは大事

フエンテス監督(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。


今シーズンは試合数も少ないので、このような苦しいゲームの中でも勝ち点3を取れたことは非常に大きかった。私たちが目標を達成するためにも、こういう試合でも勝ち切ることは前提条件です。そのなかで、難しくタフなゲームでしたがチームとしては最初から最後まで戦いました。最後まで勝ち点3を追求してプレーした選手たちに「お疲れ様」と伝えたいです。

試合の流れは前半(第1ピリオド)、私たちの方が流れを作れて主導権を握ることができました。チャンスは多くありましたが、もっと点を取れる内容だったと思います。1-0で折試合をり返して、後半(第2ピリオド)の早い時間帯で失点をしてしまってから前半ほどゲームのコントロールが効かない時間帯がありました。そんな中、熱くなってしまった場面もあってコントロールを少し失ってしまった時間帯がありました。ですが同点の状況からパワープレーで1得点を決めてうまく抜け切ることができた。

最後の2分くらい、相手の(GK坂桂輔が上がってきた)パワープレーを防いでしっかりと勝ち点3を取り切ることができた。後半戦は課題が残ったと思いますが、勝ちきれたことは大事でした。

──今日のような固い試合はセットプレーからの得点が重要になると思います。セットプレーのパターンはどのくらいあるのでしょうか。

セットプレーに関してはチームの一つの武器です。名古屋オーシャンズはセットプレーでも点を取れる強みになるように、かなり多くのセットプレーを持っています。具体的な数字は言いづらいですが、「こういうかたちで来られたらこういうセットプレーをしよう」というその中でのバリエーションもある。

今日のような固いゲームでは、セットプレーからゲームの流れが変わることもあります。ただし相手チームもいることですし、私たちのその日のコンディションや連携面など、いろいろなことの調整がジャストでできたところで配点が生まれる。相手のディフェンスもよりいいときもあれば、より悪いときもあります。その中でも、セットプレーから1点でも多く生み出せる準備をしていきたいと思います。

──月曜日から水曜日まで代表活動に9名が招集されていました。喜ばしい一方で、満足いく練習が行えなかったのではないかと思います。この2連戦に向けて、どんな準備を進めてきましたか?

代表にそれだけ多くの選手が選ばれるということは、それだけレベルの高い選手を抱えているということですので、誇りに思います。なので代表に選ばれていたから準備が欠けてしまったと、そういう言い訳はしたくないです。代表に行くことで、選手たちは新たな経験をそこでは積んできます。代表活動で新しい刺激を受けてくると思うので、そういう意味ではチームとしてのクオリティは高く保っている。長い目で見たらプラスになることもあります。

一番難しいところは、選手たちが代表活動の中で戻ってきたときに、日にちが少ないと短い時間でどこまでスイッチを変えられるか。代表活動はカレンダーの中でも組み込まれていて、事前に把握しています。細かいところまでやろうとすると短いセッションではやり切れないところがあります。なので大まかなところをしっかりと見直しました。一番大事なのは、選手たちがFリーグに目を向けて切り替えられるかですね。

星龍太(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。


2-1という試合でしたが、シュートにいく場面は相手よりも多かった。フィニッシュの部分で課題が残ったかと思います。相手があそこまでボールに寄せてきた中でもファールがなかなかない基準の試合でしたが、そういうときこそセットプレーだったりシュートの精度を高めて決めていればもう少し早い時間にいい流れを作ることができたと思うので、そこを意識していきたいです。

──代表に招集されていたことで今週はチームの練習には合流できなかった。満足いく練習が行えなかったのではないかと思いますがゲームに向けてどんな準備を進めてきましたか?

まずはフィジカルコンディションの部分を整えることが代表組は大事になってきます。それ以外では、今までやってきた積み重ねがありますし、相手に対してやることは基本的に変えないので、合流期間は短かったですがしっかりコミュニケーションを取って過ごせたことで、体調だったりコミュニケーションの部分ではうまくできました。

やらなければいけないことが明確になったゲーム

金井一哉監督(エスポラーダ北海道)

──試合を振り返って。


本日も、名古屋オーシャンズさんにおかれましてはホームゲームを運営するにあたり、ありがとうございます。ゲームに関しましては、我慢をするゲームというところから入りながら自分たちができることを最大限に、勇気を持って勇敢に戦おうという中で、後一歩のところまで追い詰めたことはよかったことの一つだと思います。ですがこの先に向けてチームとしての課題が見つかったり、やらなければいけないことが明確になったゲームだと思います。この反省を生かして次に向けてまた一つひとつ、選手と一緒に頑張りたいです。

──相手が名古屋でもあるので先制されるところもある意味想定内だったと思います。負けてしまったとはいえポジティブな収穫もあったと思いますが今日の試合を次へどのように生かしていきたいと考えていますか?

名古屋オーシャンズさんとの戦いの中で苦しい展開は想定したなかでのゲーム運びでした。今回、自分たちがしっかりやり切る、または語弊を恐れずに言うと割り切ってゲームを進めるということができればこういう僅差のゲームにはなる。ですがここからもたれる課題としては、自分たちはどのようにボールを保持するか。失わずに時間を過ごせるかが課題になると思うので、そういうところはもう一度見直していきたいと思います。

水上玄太(エスポラーダ北海道)

──試合を振り返って。


結果としては、僅差の敗戦となりましたが、内容としては名古屋オーシャンズさんのボールを保持する時間が多く、うちは金井監督が言うように我慢の時間が長かった。そこをしっかりと変えて、同点に追いつくまでは自分たちの持ち味である粘り強いディフェンスができたかと思います。ですがまだまだ課題は多いので、これをしっかりクリアして次の試合へ向けてまた頑張りたいです。
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