【フットサル日本代表/WEB取材】大ケガからの復帰から1年。アジア制覇を狙う八木聖人「僕の中でアジアでの戦いは負けて終わっている」

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【軍記ひろし】

昨年8月31日、八木聖人は右膝外側半月板損傷から復帰し半年ぶりに公式戦に出場した。しかし復帰したばかりの頃は膝の違和感は強く日本代表入りはほとんど諦めかけていた。

それでもコンディションをどんどん上げていき冬のスペイン遠征やパラグアイ代表とのメンバーに選ばれるまでに上り詰めた。そして近くAFCフットサル選手権。昨シーズン8月のAFCフットサルクラブ選手権に間に合わなかった八木個人としては久しぶりのアジアの舞台だ。そこへ向けて、今どんなモチベーションでいるのか。

トレーニングキャンプ2日目の午前練習後、オンラインで八木のWEB取材が行われた。

今のメンバーのなかで中心選手に近づけるように

──昨年の今頃はケガ明けでしたが、その冬から選ばれ続けてきました。改めて代表への想いは?

昨シーズンはケガで半年くらいプレーできない時期があり、そこからコンディションが上がって呼んでもらえるようになりました。今はコンスタントに呼んでもらって、戦術理解もかなり深まり、より自分の立ち位置をわかっているので、もう一歩先にいきたいなという気持ちです。

──もう一歩先とは?

今のメンバーのなかで中心選手に近づけるようにというところです。

──中心選手になっていくこともそうですし、大会日程が決まり、ここから生き残りをかけた戦いがよりシビアになっていくと思います。自分として具体的に意識しているポイントはありますか?

代表でもクラブでもそうですが、ピヴォをしたりアラをしたりするなかである程度はなんでもできる、無難にいろんなプレーができると見られていると思います。その一歩先。今できているところからプラスで違いを見せないといけません。具体的にはサイドでのフィニッシュ。ゴールに直結するパスだと思います。

──アジアクラブ選手権は中止となってしまいましたが、アジア選手権は12月に開催されます。アジアの戦いへの想いは?

去年のクラブ選手権はケガで出られず、みんなは優勝しました。その前の年の大会には出場しましたが優勝できなかった。みんなは優勝して終わっていますが、僕の中でアジアでの戦いは負けて終わっています。今年はクラブ選手権がなくなってしまいましたが、代表でリベンジできるように、まずはメンバーに残れるようにという気持ちがあります。

──リーグ戦が始まり2試合を終え、今回の代表合宿があり、また試合が続きます。コンディションを保つために意識していることはありますか?

昨シーズンは最初の半分くらいはいなくて、8月か9月くらいに復帰したので、プレシーズン自体が2年ぶりでした。それにコロナの影響でプレシーズンが長かったので、なかなかコンディションを保つのが難しく、例年よりも疲労度を感じていました。ただ、チームの練習と並行して、(元名古屋の選手でもある)齋藤功一が働いているはなみずきアスリートラボ鍼灸接骨院で週一でトレーニングを見てもらっています。ケガをしてからは、フットサルというよりも、体の使い方や可動域などをそこで見てもらうようになったので、今はそれを継続して取り組んでいます。

──ようやくFリーグが開幕しました。久しぶりに試合ができることに対してどう感じているか。また、代表戦も2月以来となります。そこに向けてもいかがでしょうか?

今シーズンはだいぶ開幕が遅れましたが、最初から自分がピッチに立てていること、試合に出してもらえうことがすごくうれしかったです。代表の前回の試合は(国際親善試合の)パラグアイ代表戦ですが、そこで僕自身はスタートから使ってもらっていながら、納得のいくプレーができなかった。そのままコロナの影響で空いてしまっていたので、代表ではもっともっと自分の特徴を出せるように、明日の試合に臨みます。
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