中京開催のセントウルSで狙えるタイプは?
【2020/5/30 京都11R 葵ステークス 1着 12番 ビアンフェ】
中京芝1200mの枠番別成績(2015年以降/古馬2勝クラス以上)
■表1 【中京芝1200mの枠番別成績(2015年以降/古馬2勝クラス以上)】
内の1〜4枠で全体の3分の2にあたる28勝をあげている点にも注目。外の5〜8枠は勝率も低く、連対率でも軒並み10%以下にとどまっている。
中京芝1200mの脚質別成績(2015年以降/古馬2勝クラス以上)
■表2 【中京芝1200mの脚質別成績(2015年以降/古馬2勝クラス以上)】
先行馬も複勝率25.8%と逃げ馬に次いで高く、複勝回収率131%と優秀だ。なお、追い込み馬は複勝率9.2%と低く、狙いを立てるのは厳しい。
中京芝1200mの3角位置取り別成績(2015年以降/古馬2勝クラス以上)
■表3 【中京芝1200mの3角位置取り別成績(2015年以降/古馬2勝クラス以上)】
また、3角2〜3番手につけた馬は表2で示した先行馬よりも連対率で上回っている。3コーナーで先頭に立てるテンのスピードがある馬、また2〜3番手につけられるような先行力のある馬が狙いとして面白いタイプといえるだろう。
中京芝1200mの種牡馬別成績(2015年以降/古馬2勝クラス以上)
■表4 【中京芝1200mの種牡馬別成績(2015年以降/古馬2勝クラス以上)】
以下、アドマイヤムーン、サクラバクシンオー、マンハッタンカフェの各産駒が3勝ずつで続いている。なお、他の競馬場では勝ち星で上位に入っているダイワメジャー産駒、ロードカナロア産駒がどちらも未勝利。ダイワメジャー産駒は出走数最多にもかかわらず1連対のみ。ロードカナロア産駒はダイアトニックが高松宮記念で繰り上がり3着に入ったものの、ダノンスマッシュは高松宮記念を2戦してともに4着以下に敗れている。
中京芝1200mの馬体重別成績(2015年以降/古馬2勝クラス以上)
■表5 【中京芝1200mの馬体重別成績(2015年以降/古馬2勝クラス以上)】
なお、480キロ未満は馬体重が軽くなるにつれ、複勝率も低くなる傾向にあり、420キロ未満の馬はいずれも着外に敗れていた。
今年のセントウルSの出走予定馬(9/9時点)
■表6 【今年のセントウルSの出走予定馬(9/9時点)】
<結論>
これまでの中京芝1200m戦の傾向から3歳馬ビアンフェを筆頭に推したい。前走葵Sは斤量57キロを背負っての逃げ切り勝ち。古馬初対戦となるが、テンのスピードは今回のメンバーでも最も速いと見る。ハナに行けばしぶといタイプで、馬体重も前走558キロとかなり大型なのも表5から好材料だ。ビアンフェの逃げ粘りにまず期待したい。
また先行力があり、中京芝短距離で実績あるミスターメロディ、クリノガウディーの2頭も上位に推奨したい。ミスターメロディは昨年の高松宮記念でダノンスマッシュを破って勝利し、中京芝は2戦2勝。条件的にはベストで、狙い頃だろう。
クリノガウディーは今春の高松宮記念で1位入線も4着降着。成績にムラがあるタイプだが、中京芝では中京記念2着もあり、安定して走れている。前走関屋記念では18着と大敗しているが、距離短縮で一変しておかしくない。
他では「行った行った」の前残りになった場合にセイウンコウセイの先行力も侮れない。穴として注目しておきたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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